« 2013.1≪私学研ブログ≫週間ランキング25(2週目) | トップページ | 本物のキャリア教育を行っている学校を選ぶ »

2013中学受験【74】 聖学院 これぞアクティブラーニング

☆12日聖学院で説明会が開催。同時開催された思考力セミナーは6回目で、今期最終セミナーとなった。いつものように大入り満員となり、受験生は創造知の饗宴を大いに楽しんだ。

P1121848

☆聖学院の教育手法はリベラルアーツ。近年、この手法で大学進学実績も出す手ごたえを感じている。リベラルアーツとは、自らの道を探し、自らの道を徹底的に追究する。そしてそれが実は自己を超えて世界に貢献する地平が拓けるという精神。

☆日本の教育ではギョッとするような精神の発動である。というのはSelfという概念が日本には未だないからである。この概念がない個人主義は利己主義に終わる両刃の剣なのである。

☆個性が大切だと言うが、その個性とはSelfとどう関係するのか、誰も論じない。したがって、自己の道は、損得勘定の道と変わりないのが、日本の教育の常識である。だから、子どもたちが自己の道を歩もうとすると、どうしてそんな自分勝手なと抑圧されてしまう。

☆Selfは好奇心から生まれる。好奇心はなぜ生まれるのか、それはSelfという場があるからだ。日本の公立の教育はこのSelfという場を閉じてしまう過ちをおかしてきた。その転移が体罰であり、いじめである。

P1121828
☆この日本の公立、つまり文科省の教育に厳しく対峙してきたのが、聖学院の教育である。そのリベラルアーツを見える化し、世に問い返しているものの一つに、思考力セミナーがある。

☆リベラルアーツは、野のすみれに、自然と社会と精神がすべてリンクしている世界の真理を見出すトレーニングでもある。その野のすみれの代わりに、聖学院では、この1年間レゴというピースを使っている。そのワンピースに世界を開くのである。そのプログラムの一つがこのセミナーなのである。

P1121912

☆また、iPodタッチとプロジェクターとスピーカーというコンパクトなICTツールで、音楽も映像もPPTも、モニタリングも展開していく。まさに世界を映し出すICTの活用方法なのである。ふだんは在校生自身もプロジェクトマネジメントで活用していく。

☆もちろん、電子ボードもパソコン教室もあるのだが、大事なことは日常空間を知の空間にいつでもデザインできる技術なのである。

P1121913

☆さて、今回のセミナーは、ワンピースのレゴを複合させながら、新エネルギーの開発モデルを、離島に設置するアイデアを出し合うところから始まった。考える時間と対話する時間と試行錯誤する時間が、学びの活動に収束して、アイデアがブレイクする。

☆これが最近、東大や河合塾、栄東で騒いでいるアクティブラーンニグの本物である。この学びの空間そのものがSelfの場となっている。場がSelfになっていないところでいくらアクティブラーンニングをやってもそれは集団労働に過ぎないのである。アイデア活動と化すことはない。

P1121964

☆古代宇宙人が地球に残していった発電マシーンを探す仕掛けをしたり、プログラムはスリリングだった。また、最後に未来のエネルギーを考える可能性に導いたのも興味深かった。しかし、プログラムメーカーの一人である高橋一也先生は、短い時間でSelfを世界性に広げるインパクトが弱かったと振り返り、目の前の受験生が入学してきたときまでにブラッシュアップしておこうと速くも彼らを迎える想いを巡らしていた。

|

« 2013.1≪私学研ブログ≫週間ランキング25(2週目) | トップページ | 本物のキャリア教育を行っている学校を選ぶ »

中学入試」カテゴリの記事