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2013中学受験【80】 明治大グループ MARCHから早慶明へ

☆日経新聞(2013年1月18日)の特集記事の中に、こんなおもろい記事がある。「世界標準の教育 教員こそ「内向き」破れ 大学開国 第6部 改革への提言(1)」という記事。いきなり明治大学のケースから話しが始まっているからだ。

「利益を追求する企業がなぜ環境保護に取り組むのか」「消費者の印象が良くなって売り上げが増える」「全ての企業は社会に貢献すべきだ」企業の社会的責任(CSR)活動の例を発表した学生に質問が飛ぶ。やり取りは全て英語。明治大商学部の国際ビジネスがテーマのゼミで、25人ほどの学生が熱のこもった議論を続けていた。

創立100年の歴史と4千人の学生を誇る明大商学部で、マンモス学部のイメージを一新する改革が進む。2年次から始まる専門と教養の少人数ゼミ、企業と組んだ課題解決型学習、4年一貫の語学教育……。目指すのは世界で活躍できるビジネス人材の育成だ。

 「伝統にあぐらをかいていては世界で取り残されるだけだ」。商学部長時代に改革を主導した福宮賢一学長は言い切る。

☆何をいまさらと思うかもしれないが、同記事にこうもある。

大学と教員の責任は大きい。欧米では1960~90年代の学生紛争や不況を機に改革を求める声が高まり、教員昇任時の厳しい審査や授業方法の改善を促す仕組みが発達した。佐藤浩章・愛媛大准教授は「年功序列・終身雇用が続く日本の大学教育は国際潮流に乗り切れず、今も鎖国状態だ」と指摘する。

☆だから、この明治大学の動きは極めて重要なのだ。同じ動きを今年4月から東大や一橋でも行っていこうという話は周知の事実である。APUや秋田国際教養大学の話題も前からある。たしかに国立大学やローカルで新規事業を始めるインパクトは大いにある。特にAPUや秋田国際教養大学はイノベーターやアーリーアダプターのウケがよい。

☆しかし、ながらく鎖国状態の牽引大学であったMARCHクラスの大学から、開国宣言をいち早くした明治大学の動きは、大衆化した大学のど真ん中でおきたことであるがゆえに、そのインパクトは大きい。マジョリティの共感を得ること以上にインパクトが大きいことはない。巧みな戦略である。

☆ところで、なんといっても、この鎖国状態は日本の中等教育レベルでも同じである。ということは明治大学の直系付属である明大明治中高はどうなのだろう。実は、本ブログですでに、明大明治も大学の動きに呼応していることを紹介している。

参照記事)2013中学受験【59】 明大明治 21世紀型教育にメガチェンジか

さて、そこで未来のビジョンなのだが、壮大だが、時代が喫緊の課題として求めている、オールイングリッシュによる大学の講義とそれにアクセスできる中高の環境をつくるということ、これである。具体的には、主要教科は英語で講義ができる教師を採用するということである。

☆どうやら、明治大学及びその付属である明大明治は、MARCHクラスから早慶明クラスにシフトするという動きが明快に実行されているようだ。

☆もちろん、このカリキュラムやプログラムを本物にするには、ある条件が必要である。この条件は、日本の大学や中等教育では、未だ整っていないし、その必要性に気づいていない。しかし、明大明治のある教師は独り着々とそれを実行してきた。それが学内に広まれば、早慶明クラスも飛び越えることができる。

☆MARCHの中で、明治大学のようなグローバルプログラムにはまだ至っていないが、なぜかその条件作りに着手し、仕上げた大学がある。それは中央大学の理工学部。しかし、残念なことにその条件の世界標準の性格に大学当局は全く気付いていない。中央の付属中高も、不祥事対策に注意が注がれ、このリソースを活用しようという動きは完全にとまった。

☆それはともあれ、「明大商学部の改革は、受験生からの人気低下に危機感を抱いた学部長らが高校や予備校を回り、厳しい評価を肌で感じたことから始まった。求められているのは、外の世界に向き合う勇気だ。」このオープンマインドこそ世界標準のマインドであることは間違いない。

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