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2013中学受験【84】 親が求める21世紀型教育

☆今日から東京エリアの中学入試の出願がスタート。中学受験動向も山場を迎える。それにしても中学受験とは何か?それは「世界で活躍できる子どもを育てる親の会」の親の不安にある存在論的な問いかけなのである。またまたご冗談をとお思いの方も多いだろう。

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☆しかし、冗談なんかではない。たとえばこの問いはどうだろう?偏差値で学校を選ぶことと体罰は同じだろうか?

☆同じである。評価する側が一方的に子どもの能力をコントロールするという点で同じであり、すべての親の不安は、この子どもの自律を疎外する得体のしれない怪物に対する根源的な防衛本能である。それゆえ、親はこう考える。

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☆略称「親会」は、すでに活動をスタートしている。疑問が生じれば解決するしかない。そのためにはリサーチである。そのリサーチ対象として、私たち21会(21世紀型教育を創る会)もインタビューを受けた。またブラウン大学の学生のプレゼンにも参加させていただいた。

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☆親会が21会に突きつけたことは、知識偏重ではなく問題解決能力を身につける教育をやって下さるのですよねと、上記のPPTを見せてもらった。なんと広尾の大橋学園長やかえつ有明の石川副校長と同じトーンの教育観ではないか。そのように語ると、親会のメンバーは存じ上げていますと。すでに説明会でリサーチ済みだというのだから、その行動力はすごい。

☆親会メンバーの生活は多様性で満ちている。仕事しながら参加している母親もいるし、学者もいるし、子どもをインターナショナルスクールに通わせている家庭もある。私立学校にすでに通わせている家庭も当然ある。自分の子どもが留学しているというメンバーも。そういう多様なメンバーが、日本の教育を評価するのだから、すでに偏差値以外の多角的でグローバルな視点で評価する。塾も顔負け、学校も安穏としていられない。このメンバーはソーシャルメディアを駆使するし。親会による教育革命が起こるかもしれない。

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☆そして21会校は、自分たちの教育プログラムで世界の大学へもきちんと進学させる高いパフォーマンスを持っているのかどうか問われた。私たちの考え方をまったくもって先取りしているのに驚愕した。

☆ありがたいことに、21会校のような学校が増える支援をしますからと。つまり教育が変わるのを待つのではなく、実現に向かって親だって動きますよと強いエール。

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☆昨年末に第9回21会(21世紀型教育を創る会)の会議が行われたが、その席で親会の紹介をした。先生方は、プレッシャーに感じるどころか、時代の変化を改めてシェアできたと喜んでいた。

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☆アベノミクスをクルーグマン教授のようにアイロニー的に評価するとすれば、グローバル人材は必要だが、その養成場所が、大企業や富裕層以外は海外では難しくなる。円安は日本の中に居ながらにしてグローバル教育プログラムを強化する方向に走らせるからだ。

☆21会をはじめとする私立学校は、アメリカのプレップスクールのように富裕層ばかりで占められてはいない。世帯年収で800万から1300万くらいの家庭が80%だろう。20%は、上限なく豊かな家庭であるが。ともあれ、これでは、みんなが海外留学というのは難しい。スカラーシップが重要になってくる。それには相当勉強しなければならない。だから、学校内にグローバル教育プログラムを強化する必要がでてくるのである。

☆そして、この動きに日本の大学は焦燥感を抱くのは否めない。だから明治大学のようにオールイングリッシュで講義を行う大学が続々現れる。文科省の制度改革が遅いために、親の動きが教育を変えるのである。そういう時代が到来した。

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