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中学入試市場の未来【07】 第10回21会in富士見丘

☆昨日、富士見丘学園で、第10回21会(21世紀型教育を創る会)が開催された。グローバリゼーションの行方がともすればカオス化する中で、子どもたちが将来未知と遭遇したとき(すでに遭遇している)、いかに思考し、判断し、創造し、ともに生きていけるのか、そのサポートができる21世紀型教育を創出しようという会。この教育を未来に先送りするのではなく、「いまここで」実践するというプラグマティックな会でもある。

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☆スターティングメンバーである石川先生(かえつ有明副校長)は、「2011年10月に小さくスタートした会ですが、時代の要請に応える形で、大きくなってきました。実際、メンバー校が、21世紀型教育を行い、それに対応する思考力育成型入試なども実施。手ごたえを大いに感じている今年の入試となりました。中学受験市場が厳しいことは重々承知していますが、足元を照らしながらも、未来を私たちの手元にしっかりつかみましょう。そのために教育技術革新を行っています。もっと強力に推し進めようではないですか」と語った。

☆市場もまたエントロピーの法則は免れない。しかし、そのとき市場も更新される。イノベーションが渦巻くからだ。そんなことは前々から言われてきたではないかと、新しいことをやろうとすると、多くの人はささやくが、その状態を機は熟したともいう。21会は、問題をあげつらうのではなく、問題山積の環境下にある子どもたちの教育を「いまここで」解決しようというのである。

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☆21会会長吉田先生(富士見丘学園理事長・校長、日本私立中学高等学校連合会長、第7期中央教育審議会委員)と副会長高橋先生(聖パウロ学園理事長・校長、日本カトリック小中高連盟委員長)は、「現状の教育や社会の問題がどこにあるか見極めるのも大事ですが、学校や社会が元気がでる状況をいまここで創ることが本当に大切です。21世紀型教育、つまりグローバルな教育を生み出していく並行進化を推進しましょう」と宣言。

☆平方先生(一般財団法人東京私立中学高等学校協会副会長)からは、21会校型市場の役割、PILやPBLの授業の機能、デュアルディグリーやデュアルエンロールメントなどの海外教育の情報についてアドバイスがあった。

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☆江川先生(佼成学園女子教頭)からは、帰国生が本当に望んでいる教育環境や入学試験のあり方について説明があり、そのニーズに対応するプランをグローバル教育部会で提案し続けるという報告があった。

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☆大島先生(富士見丘教頭)からは、UAEでの海外の子どもたちの交渉力や提案力、巻き込む力などの例を通して、21世紀型授業の中にその英語力や対話力をいかに埋め込むのか、そのプランを学習理論部会で今後リサーチしていくことについて報告があった。

☆21会の活動コンセプトに賛同し、活動をサポートしている上平氏(株式会社エデュケーショナルネットワーク)、渋谷氏(JOBA)、小村氏(イノベーティブティーチャー学会主宰)からは、教育における国内市場、グローバル市場、新しい学び市場におけるインパクトについて情報アドバイスがあった。

☆また新メンバーの長塚先生(順天校長)は、「明治期の近代化(光と影はもちろんあるが)における東京の私立学校の教育の役割があったように、まだ生まれ出ずる悩みを抱えた21世紀社会の形成に私たちの役割があります。PBLやICTを活用する授業は、スキルの問題以上に思考のあり方や人間のあり方にかかわる大事な教育革新です」とすでに自校で実践・推進している21世紀型教育を例に語った。

☆いつも渡辺先生(共立女子校長)は、生徒獲得戦略が、教育の哲学に根拠づけられねばならないという信念について語っているが、21会は現実と理想の二兎を追う新しいスタイルのマーケティングを組み立てているのだと確信した。

☆21会の役割について、いずれ本格的にカンファレンスを開催する予定とのこと。未来が目の前で開かれる響きを待ち望んでいる。

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