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2013中学受験【125】 入試問題即未来⑥ 筑駒 詩再び出題

☆昨年、筑駒は詩の出題をしなかった。長い間詩を出題してきたのにと、残念がっていた。リニアな論理だけではなく、レトリックや碁石型の表現を自分の論理でつなぐ創造的な思考が、見捨てられた思いがしたからだ。しかし、今年は復活した。

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☆大胆にも「りんごの気持ち」を考える問題。かわいらしい詩ではないか。自分の存在を忘れられたかのように勝手に思い込み、自分の存在感をどのように表現するのか懸命になっているりんご。しかし、ふと独りで空回りしている自分に気づき、恥ずかしい気持ちに必死に押しつぶされないように、最後まで存在感にこだわっているりんご。

☆このりんごを純粋な子供に置き換えたときは、なんともかわいらしいが、成長する人間のそれぞれの過程でそうせざるを得ない周りとの関係をイメージすると、かわいいとはいっていられない。

☆場面設定を体罰やいじめに合わせたとたん、重大な問いが迫ってくる。入試問題なので、そこは問われていないが、筑駒の教師のなんらかの挑戦メッセージであるととらえられないわけでもない。

☆いずれにしても、公立中高一貫校の適性検査では出題されることはないだろう。自己肯定感をとらえ返す問いは学習指導要領の範囲には収まりきれないのだから。自己肯定感は自己肯定感。この不問に付す思考停止こそ問題を引き起こしているのに。考える問題が実は思考停止を生み出すというパラドクス。これが近代官僚の矛盾の産物であるのは、今では誰もが了解するであろう。

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