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2013中学受験【140】 新しい学校選びの考え方  コストからアセットへ

☆昨日9日、公立中高一貫校の合格発表があり、公立と私立の両方を合格してどちらにするか迷っているという相談が私立学校の先生に持ち込まれていると聞き及ぶ。これは極めて重要な問いであり、受験市場が凍てついた今日、考えねばならないことである。

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☆この時期迷うというのは、率直な話、学費の問題である。公立中高一貫校を選んだ方が安いとか私立中高一貫校を選んだ方が投資としてリターンが大きいとかいう話。目先の利益か先行投資かというのがよく話されるところだろう。しかし、20世紀型受験市場というのは、結局将来学歴ピラミッドの上位に属すことができるのか、下位に属すことになってしまうのかというコストパフォーマンスの効率性の話しになってしまっていた。

☆お金の流れは、「20世紀型受験市場」の図のような感じ。これだと、少子化や景気低迷によってすぐに受験市場が縮小してしまい、補習や個別指導が受けられなくなり、学力が低下してしまう。それゆえ、国は税金を投下して、そこを補うために財政出動する。一瞬塾なども活気づくが、その財政出動は中学受験市場を活気づけるだけのお金はないから、当然中学受験塾市場は縮小し、個別や補習をベースとする学習塾が活気を帯びる。しかし、それは、あくまで学歴ピラミッドへのコストパフォーマンスの計算に過ぎない。

☆このタイプの市場の問題点は、給料やローンという資金調達をした保護者が、学校という機関や塾という企業に投資をするのだが、それがほとんどリターンしてこないという点だ。子どもを人的資産とすると、学歴ピラミッドの上位に属せるのは、10%がやっとである。

☆ところが、21世紀型学習市場というのは、保護者も実は特待制度やスカラーシップなどで学校法人も子どもという人的資産、つまりアセットに投資をする。また、学校法人は保護者からの投資を教師という人材資産に投資をするのだ。

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☆これによって、子どもの人的資産はエンパワーメントされるし、同時にそのエンパワーメントを創り出す教師という人的資産もエンパワーメントされる。

☆エンパワーメントされると、それは投資をした資本家、つまり保護者や学校法人に付加価値としてリターンされる。子どもの教養や見識、心が豊かになることによって、親の考え方も変わるし、子どもから事業へのヒントをもらったりできるようになる。

☆学校法人は社会的貢献度が評価され、それが生徒獲得マネジメントを強化することになる。

☆現状では、まだ過渡期だが、米国のように、エンパワーメントによってアセットが豊かになった教師のノウハウや知恵は、学習マネジメント会社(従来の塾やコンサルタント会社がパラダイム転換した組織)によって、商品としてシェアされる。それによって、私立学校に入る生徒の学びはさらに豊かになるし、当然、資本コストとして、教師には契約料が支払われる。

☆アセットの価値があがることによって、資金調達による資本の価値が増える。保護者も学校法人も教師も学習マネジメント会社も。このような還元循環システムが、パーフェクトではないが、公立中高一貫校に比べれば、私立中高一貫校には潜在的にある。

☆今後この潜在的な資本とアセットの高還元循環システムづくりに拍車がかかるだろう。2015年対応型学校には、2015年対応型の新しい市場が創出されている必要があるからである。

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