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私立中高一貫校の入試風景が変わる

☆中学入試風景というと、受験本番のシーンと思われがちだが、実は、受験生を追っていくと、塾での受験勉強、自宅学習、私立学校説明会の参加、私立学校行事の参加、通学小学校の生活、模擬試験の参加、評価との直面、学校選択、願書の記載、受験本番、合否の結果に直面、最終決断・・・と折々のシーン全体が入試風景である。

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☆このトータルな入試風景は、受験生の立場にたてば、それはすべて学びの体験である。そして、念願成就する受験生は、講義を聴いているだけでも、テキストを読んでいるだけでも、講師の解き方を見ているだけでもない。

☆質問しにいったり、親子で話し合ったり、説明会や行事に積極的に参加したり、友人同士で教え合ったり、学び合ったりしている。

☆NTLという米国の教育機関の有名な学習ピラミッドではないが、学びが身につくには、そうして教えてもらっているばかりではなく、自ら学ぶ活動が重要であるのは言うまでもない。

☆ところが、このアクティブな受験生の学びを、塾や私立学校があまり重視してこなかった。だから、塾の講義や学校説明会は講義型、説明型が多かった。そんな中で、体験授業とかオープンスクールが当たり前のようになってきたのは、やはり受験生の学びの特徴に気づいてきたからだ。

☆しかしながら、まだまだ講義型、説明型がメインで、体験型は、あくまでオプションにすぎない。

☆だから、中学受験市場が縮小した今日、より体験型、もっというと活動型のシーンを実施する塾や私立学校が増えるだろう。アクティブな学びがメインストリートになるのは間違いない。

☆ところがだ、ここがパラドキシカルなのだが、このように中学入試の風景が変わりつつあるある時点で、再び見直されるのが、講義型、説明型の学びなのである。

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☆なぜかというと、活動型のイベントは、数が限られてしまう。やはり説明型や講義型の方が、多くの受験生に参加してもらえるのである。たしかに今までのあり方では、たくさん集めて、その中の一部が理解してくれればよかった。だから、できるだけたくさん集めるということが大きな目標だった。

☆しかし、これからは、たくさん集めて(とはいかないかもしれないが)、できるだけ多くの参加者が共鳴、共感する説明型、講義型の学びが注視される。説明&講義=アクティブラーンニング、アクティブな体験や行事があふれる中学入試風景が、凍てついた中学受験市場を氷解させるだろう。

☆そのヒントが、ピアインストラクションにある。もっというとDialogueにある。入試風景が変わっても、集まる学校とそうでない学校に分かれる。その違いは、時代が要請する“Dialogue”が貫徹しているかどうかということになるだろう。

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