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高感度な対話力

☆前回、慶応大の歩留まり率が高いのは、結局学生や大学院生がファシリテーターとしてのロールプレイができるかどうかであり、そのRPができる学生が多い大学は、教育力があるし、結果歩留りがよくなると述べた。

Dialogue

☆ファシリテーターというRP(FRP)は、対話をするときに、自らのこだわりや我などと言われているものを捨てることができる、あるいはせき止めることができるかどうかにかかっている。傾聴することが大事などと言われるのも、そのことと同義。

☆対話をするとき、まずは、参加メンバーがどのような価値観や志向性、行動原理のスーツを着ているのか、メタ言語でリサーチする。道徳的価値観が抑圧的な慣習段階のメンバーもいれば、めったにはいないだろうけれど至高体験の高みにいるメンバーもいる。

☆正義の判断力は、サンデル教授ではないが、座標系にあるような多様なタイプの場合があるだろう。4タイプというよりは、実際にはもっと複合的だ。

☆思考というのを、認識域に限定するメンバーもいるかもしれないが、この認識域でさえ、知識を憶えることが大事だと指向しているメンバーも論理的に批判することを指向するメンバーもいるだろう。認識域全体の循環を指向するメンバーもいるだろう。

☆これらを俯瞰しつつ、メンバーがそれぞれどのような対話のシステムで葛藤を起こし、解決しようとしているのか俯瞰するのである。

☆だから、差異を整理するタイミングはあるだろう。しかし、その整理もメンバー同士で行うことが肝要。そうすると、メンバーの対話が脱構築に向かう。それを認識するメタ言語能力に気づかない場合は、脱構築は瞬間風速。

☆それを持続可能にするのは、アートが一番なのであるが、ファシリテーターのRPはこの段階では限界がある。外部のアーティストとコラボするコーディネートをすることを参加者に提案することになる。

☆アーティストは、ここに到るプロセスをポートフォリオ化するかもしれないし、もっと突っ込んでプロセスフォリオ化するかもしれない。それはメンバーとアーティストがどのようなケミストリーをいい感じにつくっていくかである。

☆がしかし、このケミストリーの域には、ファシリテーターは入り込めない。FRPの結界がここにある。そして、ここからはFRPはいらない。メンバー全員がアーティストだし、ここから先はカオスなのである。

☆ここに到って、はじめて研究ということがテーマになる。だから、大学は研究力が一番なのである。教育力は中高段階と学生・大学生のFRP力に委ねる環境が肝要ということ。ほとんどの大学で、このFRP力を台無しにしている擬似対話力を演出している。そこに気づいた大学は、ブランド力を形成できるはずなのではあるが。

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