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変わるか教育[07] 2030年 今の仕事がなくなる?

☆週刊東洋経済(2013年3月2日)は「2030年あなたの仕事がなくなる」というショッキングな特集を組んだ。それは、あくまでアベノミクスが復権しているこのご時世に出したからであって、本当は、21世紀に入って、すぐにこの話題は巻き起こっていた。

Toyo

同誌で紹介されている“Now You See It”についても、昨年5月に、東大の山内准教授が次のように紹介しているもでのある

米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏が2011年8月、ニューヨークタイムズ紙のインタビューで語った予測が波紋を呼んでいる。「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」というのである。

 情報化が進むに従って、我々の働き方は大きく変わってきている。例えば、10年前には「情報セキュリティマネージャー」や「ソーシャルメディア・コーディネーター」などという職業は存在しなかった。企業がイノベーションを進めるたびに、業態の変化によって新しい職業が生まれ、既存の専門職を置き換えつつある。

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☆たしかに、ICTが生活圏に日常化している今日、職業は激しく変わるから、2030年には、今の仕事は様変わりするだろう。だから、将来なくなる職業についていたら、リスクは高い。

☆しかし、どうすればよいのか?日本の場合は、仕事と教育は、教育が先行するから、2030年の仕事を見越して教育シフトをしようということになる。

☆それで、21世紀型スキルを学校に浸透させようと、山内准教授も旗を振っているわけだ。

☆一方、21会という21世紀型教育を創る会も、時代の要請に対応すべく、21世紀型スキルを含む教育を実践しようとしている。

☆「21世紀型スキル」と「21世紀型教育」の共通点と相違点それは何か?実はその違いについては、すでにデビッドソン氏は同書で語っているし、山内准教授も別のところで、こう語っている

20世紀型の教育は、既に存在する職業に就くために幼い頃からスキルを積み上げていくというものだった。だがICTの発達によって変化のスピードが速まったため、それが通用しなくなる。では、今はない職業のために、子どもたちにどんなスキルを身に付けさせればよいのか。  答えは、「どんな職業に就いても転移可能な、高度かつ一般的能力」(山内氏)。それが、21世紀型スキルにほかならないという。

☆どんなスキルを身に付けさせるかの直接の回答は、「21世紀型スキル」で、そのあと語っている本来の「21世紀型スキル」は「21世紀型教育」のことを語っており、本当は飛躍があるのである。

☆ICTの発達によって、生まれたのではなく、本来の「21世紀型教育」を創るためにICTは発達したのである。さて、ここらへんのことがいかなることを意味するか?それについては今後述べていこうと思う。

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