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変わるか教育[11] 新しい学びフェスタで 設定型構成主義から自生的構成主義へ

☆3・21、東大福武ホールで、新しい学びフェスタが開催された。首都圏の中高のみなならず、九州から東北まで参加者は広域から集まった。

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☆ロボットコンクール部門、ポスターセッション部門、構成主義ワークショップ部門という3つの部門から成り立っていた。

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☆生徒の様子をみていて、正しくは、チュータや見学者もふくめた参加者全員の様子をみていて、開かれた知の循環がそこにはあったと感じた。

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☆この開かれた知の循環は、対話によって促進されていた。開かれたというのは、ある目標が設定されていて、そこにいたるプロセスが円環するにとどまらず、他者との循環によって、参加者全員が、それぞれではあるが、成長状態を形成しているということである。

☆循環しているだけでは、閉じているかもしれないし、開かれているだけでは循環していないかもしれない。開かれていてなおかつ循環しているという自生的な秩序を構成していること、これである。

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☆それには、対話システムがカギ。現在の貨幣システムは、偏ったグループの中で円環し、それ以外は排除するか、その円環の道具となっている。この日常の貨幣システム、つまり経済システムが規定する対話は、対話では実はない。命令の体系である。

☆この体系は、恐ろしく巧妙で、「主体的」人材にインセンティブをぶらさげていくシステム。貨幣は本来的には活動の価値を生み出していく。しかし、金融の様に貨幣は貨幣以上でも以下でもないという自己言及的なシステムもつくる。実は後者はパッシブなのである。

☆このパッシブなただ貨幣だけを捕食するパッシブなシステムを維持するための円環を回すために、「主体的」人材が必要なのである。本来この「主体性」は価値を生み出す構えだったのだが、経済のシェアが金融工学になると、このシステムを円環させる道具として「主体性」は活用されるようになる。

☆このような円環を編成するプロセスを設定型構成主義と呼ぶとしよう。そして対照的に、価値を生み出す開かれた循環を編成するプロセスを自生的構成主義と呼ぼう。

☆さて、設定型構成主義的なプロセスを学ぶプログラムから自生的構成主義のようなプロセスを学ぶプログラムへというシフトはいかにして可能か。

☆現在の経済システムがある限り、それは難しい。しかし、変わる兆しはどこかにある。その一つが、経済システムから少し距離を置いている教育の中で実験的に広がっている新しい学びフェスタだろう。

☆価格ベースの経済システムを強化する教育と価値ベースの経済システムを創出する教育とが、パラドクスを生み出す葛藤極である。この両極の間にエネルギーがたまるのだが、まだ時熟にいたってはいない。

☆まだモモは目を閉じている。はてしない物語はいつ開かれるのだろう。その時を待つのか創るのか。フェスタの隣では21世紀型教育を創る会のメンバーが語り合っていた。

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