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かえつ有明 21世紀型教育 着々 中1社会で探究学習

☆3月1日、かえつ有明は2期生の卒業式を行った。大学進学の結果はまだまだこれから発表があるが、すでに慶応大学など、昨年の倍以上合格している。慶応の文科系は、すべて小論文があるから、サイエンス科のプログラムやシラバスの真価発揮といったところだろう。

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☆それに、図書館のドルフィンが学びのサポート力を発揮している。21世紀型教育の特徴は、学びの場づくりにも表れるといわれているが、確かにそうである。

☆司書の方々が、毎月のように特設コーナーを創意工夫しているが、八重シリーズもそうだ。今年の東大の日本史の問題は、50%は、平家―源氏関係の問題と明治維新の問題。大河ドラマを意識しているかどかわからないが、ドルフィンでは、いつも時代の知が渦まいている。

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☆そんな空間で、中1の社会科(地理)で探究学習が行われ、本日2日、ポスターセッション型のプレゼンが行われた。

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☆担当の木之下先生によると、シラバスには探究学習の時間が20%織り込まれているということである。この探究学習は、中学で行われているクリティカルシンキング育成プログラム「サイエンス科」を社会科にも転移させているものだそうだ。

☆このクリティカルシンキングは、高校になると今話題になっている国際バカロレアのTOK型授業に引き継がれる。文科省が懸命にリサーチしているプログラムでもある。

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☆かえつ有明は、このクリティカルシンキング育成プログラムを6年間の学びに貫徹している。だから、入試でも、このクリティカルシンキングの試験が行われている。学校説明会の時に、この思考力育成型テストの対策講座が行われるのは、そういう背景がある。木之下先生も、その対策講座で受験生の思考のトビラを開くファシリテーションを行っている。

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☆日頃、サイエンス科や社会で、探究学習のプログラムを創っているのだから、それはお手のものだ。ウム、しかしながら、ここで重要なことはこの21世紀型教育の探究学習を自前で教師が創れる学校というのは、実はレアケースなのであるということを断っておきたい。

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☆探求型学習というと、最終的なプレゼンのアウトプットというポートフォリオがメインだと思われがちである。

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☆それはたしかに間違いではない。かえつ有明も、このポートフォリオは山ほどあり、ドルフィンはギャラリーさながらである。しかし、本質的なところは、すべて上記の写真にあるリサーチワークブックに隠されている。暗黙知ではない。ワークシートとして見える化されている。ただ企業秘密なだけ。ここにクリティカルシンキング養成の「プロセスフォリオ」が埋め込められている。

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☆ハーバード大学のハワードガードナー教授の学習理論で、重要な視点のの一つがこの「プロセスフォリオ」。IBだと形成評価ということになるのかもしれない。説明会に参加すれば、それを理解することができる。

☆かえつ有明の説明会は、胸が熱くなるし、知的刺激もまた満載。中学受験勉強をしていてよかったと思える学びの場でもある。今年も知的欲求の高い受験生や保護者がたくさん集まるだろう。

☆とにもかくにも、国会の審議が通るころには、文科省の新戦略もまたまた騒がれるだろう。そのとき、すでにかえつ有明が着々と実現していることではないかと世もまた気づくはずだ。

☆それはともかく、中1が1年間で飛躍的に成長したのではないか。今回のワークショップの出来は、相当良いからだ。認知科学的なレベルでいけば、7段階のうち5段階に到達している。これが可能なのは、グラフィックオーガナイザーというフレームがあるからである。このフレーム開発の支援も司書の方々によるという。学内のメンバーのコラボがあるのも21世紀型教育の大きなポイントである。

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