佼成学園女子快進撃 新たな教育イノベーション
☆佼成学園女子は、サンデー毎日をはじめとする多くのメディアに頻繁にとりあがられている私立中高一貫校。本ブログでもたびたび紹介しているが、そうなる必然性と一貫性がある。そして教育イノベーションの快進撃がある。
☆政財官学は、グローバルリーダー育成に躍起となっているが、そのためにはツールとしての英語力。英会話程度ではなく、複雑な交渉力というレベルでのコミュニケーション力。知的能力だけではなく、高い倫理性、コラボレーションやチームワークが形成できるリーダーシップがまず必要で、そこをどうするかで、やれ日本語IBだ、公務員試験にTOEFL導入だ、秋入学だ、反転授業だ、ICTだ、オンライン授業だとか喧しい。
☆簡単に言うと、グローバルリベラルアーツをなんとかしなければということだろうが、佼成学園女子は、 21世紀になって、先行的にそれらを一つひとつ積み上げ、見事に循環させてきた。この教育の循環が、高い知性や倫理性の浸透を教育活動に促進させ、最終的には生徒1人ひとりに学びの転移を起こした。一斉にやる気スイッチがオン状態になったのである。
☆その成果は、毎年塗りかえられている。佼成学園女子の教育力がわかりやすく表現される結果であるが、もちろん、この成果が出る前に、毎年英検1級合格までのぼりつめる英検祭りの勢いが生まれている。教師はその手ごたえを感じながら日々教育実践しているのである。この組織力に同校の教育の質向上の秘密がある。
☆また、今年4月からはまた新たなイノベーションを開始する。中学段階でのニュージーランド留学プログラムがそれである。学び方や学ぼうとする力、ともに学ぶ力のエンパワーメントは留学体験とその学内シェアにある。
☆そして、何よりグローバルスタンダードの学力とは、プレゼンを前提とする思考力である。既存の知識をインプットする教育ではなく、未知なる問題に直面した時問題をともに解決していける知性とリーダシップ。これは留学体験のみならず、ふだんの授業の質が非常に重要である。この授業が学校の顔である入試問題として形式知化したものが、思考過程重視のPISA型入試という教育イノベーションである。
☆これについては、NHKをはじめ多くのメディアが紹介しているから知っている方も多いだろう。同校のホームページは、まさにグローバルスタンダードで、教育の質がきちんと図式化されて表現されている。暗黙知の価値を形式知化している。だから保護者への佼成学園女子の教育の転移が起こるのである。
☆その結果、今年も中学、高校の両新入生の数も増えた。生徒募集、教育の質、大学合格実績の循環性と一貫性が確立している女子校である。今日、この教育の質を胸に、高3は卒業式を迎える。教師と生徒が新たな思いを共有するシーンとなるだろう。
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