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東大27人「豊島岡女子」の躍進 AERAの記事

☆AERA 2013年4月15日号に『女子御三家も異変 東大27人「豊島岡女子」の躍進』という記事が掲載されている。桜蔭、女子学院の次に豊島岡女子が、東大に合格させたという意味で異変なのか?

☆飛躍の第一の理由は、おそらく(というのは読んでいないので推測)、今年竹鼻先生が校長になったが、実質豊島岡の教育を支えてきたのは竹鼻先生。その竹鼻先生が、若手教師にリーダーシップを発揮させるための見事なコラボレーションをインストラクトしたからだろう。

☆あとは、2月1日の御三家の併願ができる2月2日に入試日を設定しているということ。もしそうだとすると、雙葉のような定員が少ないところと比べて、異変が起きたというには、豊島岡女子が来春2月1日に入試日をシフトしてからいえることだろう。

☆また、基本的には大学受験準備の志向性が高い埼玉エリアに、御三家よりも近いという地理的優位性がある。

☆あとは、学費が御三家と比較して安いということが理由として挙げられているのだろうか。まさか運針で集中力を養っているからという理由は挙げられていないと思うが、運針に限らず、集中力を養う学びの環境があるというのならそれはそうだろう。

☆大学受験準備メインであることは、良し悪しは別にして、女子校としてはありかもしれない。というのは日本の社会構成的にまだまだ女性の地位は高くない。21世紀は女性の時代だと言われながら、それが果たされているとは到底言い難い。

☆そこで、まず難関大学や医学部に進むことによって、女性の社会におけるポジショニング確立を支援しようというビジョンはすばらしいと思う。

☆ただし、ジェンダー問題やフェミニズム活動には、いろいろな方法論があるから、知識量の競争で勝ち抜くための学力戦略はたくさんある方法論のうちの一つに過ぎない。

☆ところで、仮にそういう高い志を持っている女子校だと想定したときに、女子御三家と比べてどうのこうのという視点で論じることは、あまり意味がない。未来の日本の社会の公平性や寛容性を語る視点で豊島岡女子について多くのライターが積極的かつ独創的に論じることを期待している。

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