GI路線“04” 静岡県教委 新しい評価システムの挑戦 またも公立の優位性
☆@S[アットエス] 4月11日(木)8時18分配信 によると、
(静岡)県教委はこのほど、全国学力テスト結果の分析支援ソフトを開発した。データを入力すると各学校や児童生徒一人一人の強みや課題をグラフによって簡単に分析できる。保護者面談などの説明材料としても役立つとみられ、県教委は2013年度からのソフトの本格活用を働き掛けている。・・・・・・県教委は小中学校の管理職を対象にソフトの説明会も開いた。学校教育課は「雰囲気ではなく数値に基づいた指導につながる。家庭学習や生活面で、保護者への説得力も増す」と活用を呼び掛ける。
☆今までは、テストをやったら、素点や偏差値、各設問の正答率というものはでてきた。しかし、それをみて、生徒が自分の学習の構造がどうなっているのか実はよくわからなかった。
☆結局、点数をあげるためにがんばれ!と言われきた。テストの結果とはかけ離れた一般的な学習方法を指示された。的確にどこをどのように学べばよいのか気づきを共有することをしてこなかった。
☆もちろん、テストの結果から、それがわかる達人のような教師はいる。いわゆる「発達の最近接領域」を見破る教師!しかし、それは学校に10%もいない。だから、テスト会社の模擬テストの成績表に依存して学習面談を行いがち。
☆学びとは、本来自分の才能を発見し、深め、広めていくものだが、結局中高時代は、だれもが受験する模擬試験という同じ問いに回答する方法だけを勉強する、だれもが同じ大学受験準備でおわってきた。
☆それが公立学校で、生徒1人ひとりの学習構造がどうなっているか分析し、それをICTで教師と生徒がシェアできるシステムが広まれば、本当の意味で構成主義的学習ができあがる。
☆今のところは、全国学力テストで、模擬試験とそれほど機能は変わらないが、テストをどのように編集するかで、この新たな評価システムは意想外な効果を発揮するだろう。
☆公立中高一貫校によって、私立中高一貫校はダメージを受け、エンパワメント評価という新しい評価によって、大学受験準備メインにしているいくつかの私立中高一貫校はさらなるダメージを受けるだろう。
☆いずれにしても、2030年には今の65%の仕事はなくなり、「データーサイエンティスト」という仕事が定着すると言われているが、マーケティングの世界だけではなく、学びの世界にもその仕事は浸透する予兆が、静岡県教委の今回の教育イノベーションの挑戦なのだろう。
☆上記の帳票は、新評価研究会で実験的に行ってみたもの。エクセル表で端末で表現できる。教師と生徒がプログラム終了後に振り返りをすることが簡単にできる。これはPBL(Project Based Learning)終了後のエンパワーメント評価のためのデータ。
☆大事なのは、このデータを共有しながら対話をすることなのである。そこで気づきが生まれ、それが教師のファシリテーションを強化し、生徒の学びの方法を改善しモチベーションを高めるのである。
☆Moodlerはもっとお手軽なシステムを構築するのだろうけれど、まずはエクセルで。データーサイエンティストとしての教師とその視点を転移される生徒。2030年の新しい学校の姿が、すでにここにある。
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