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麻布学園 氷上校長から平新校長へ

麻布の近況によると、氷上校長から新校長平校長にバトンが渡されたということだ。

Hikamitaira

写真は麻布サイトから 

☆麻布は≪私学の系譜≫の不易流行のモデル校であるから、権威や権力に媚びることなく、思考エンジンをフル回転させ、創造の翼を広げていく「青年即未来」の教育は不変であろう。もともと平新校長は、氷上前校長時代に校務主任を務め、共に麻布の教育を支えてきたわけだから。

☆麻布は、物理畑の大賀先生以降は、しばらく文学畑の校長が続いた。氷上先生の時代に、戦後教育基本法が改正され、氷上先生は南原繁の孫としても、≪私学の系譜≫の第一世代江原素六の教育思想を継承するものとしても、今一度教養主義を打ち出した。

☆つまりしばらく価値の保守本流が前面にでる時代が続いた。しかし、新校長平先生は、数学がメジャーである。≪私学の系譜≫は、19世紀末に生まれた権威や権力に媚びない自由観をベースにした思想や価値観を基礎にしているが、実はそのとき自然現象も社会現象も「関数概念」でとらえることができるという発想が生まれたのである。当然この発想の研究の積み重ねがICTに結実しているわけである。

☆氷上先生は思想という意味ではグローバルな普遍思想を追究していた。ときどき弟子の宮台真司氏に、その普遍は本当に普遍かと未規定性を問い返されるすてきな師弟関係を見せながら。それから教養つまりリベラルアーツの重要性を説き、自ら哲学授業を行い、生徒と南原繁の弟子のひとりである丸山真男の著作集やこれまた南原繁の弟子のひとりである大塚久雄が研究していたマックス・ウェーバーの著作集を読破する教育活動を行ってきた。

☆しかし、今度は平新校長が、そのグローバル教育とリベラルアーツを継承しながら、数学というイノベーション教育における最重要なアイテムを活かした麻布の教育のバージョンアップを図るだろう。まさに不易流行のプロットタイピングに立ち会うことができる時がやってきた。

☆2013年、工学院、鴎友学園女子、麻布で、同時に新校長にシフトするという事態は、≪私学の系譜≫の新たなステージの到来を示唆しているに違いない。

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