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工学院大学附属中高 新時代型教育を工学する学校

☆本日、工学院大学附属中高の入学式が開催された。新校長平方先生のデビュー戦でもあるが、気負うことなく、入学式プログラム全体がシンプルかつ感動的に行われるようにデザインされていたのには驚いた。

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(ラップトップ持参で式辞を読むとは!)

☆たいていの学校の入学式というと、理事長や校長の話が長く、しかも内容がだぶっていて、聴く側もこれはあくまで儀式だからという思いで忍耐してるものであるが、それが全くなかった。おそらく、学内に優れたプログラムメーカーがいるのだろう。

☆プログラムのデザイン手法は、flipped classroom(反転授業)。まずは、125周年記念のDVDを保護者に見てもらう。そのうえで、平方校長、髙田理事長、在校生が、その歴史を現代化する。

☆トピックは、平方校長は時代との出会い、学校との出会い、自分と新入生との出会いという3つの出会いを通して、「工学院即未来」というアイデンティティ遺伝子をシェア。

☆髙田理事長は、その遺伝子を工学院大学というグループ全体で共有する意義について語り、米国のシステムであるデュアル・エンロールメントに近い、中高大連携のアイデアを披露した。さりげなく教育イノベーションの話をされていたのである。

☆中高生代表は、自分たちの学校の最大の特徴は、毎年8月の末にグループ全体で行う理科実験教室であると。これもまた工学院即未来の遺伝子の話である。

☆開設当初→現在→未来全体を、それぞれが役割をきちんと認識して語り、工学の重要性を一貫して語ったところに全体が物語化されて、実にわかりやすかった。

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☆しかし、もう一つ重要な機能は吹奏楽部である。20世紀型工学デザインは要素還元主義におちいりがちで、シンプルだがクールである。なかなか感動という情緒が生まれにくい。しかし、工学院の今回のプログラムでは、吹奏楽部の響きがあるときは地となりあるときは図となり、工学モデルを豊かにしていた。21世紀型工学はアートと同期すると言われているのはこういうことなのかと合点がいった。

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☆それにしてもこの吹奏楽部は、合唱もできる。アカペラで校歌を合唱したのだが、そのレベルが高く、大いに感動した。

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☆この吹き抜けの空間は、文化祭やいろいろなイベントで活用されると島田教頭は案内してくれたが、そのときの教頭の目の輝きから、ここでも様々なドラマが展開されるということがすぐに想像できた。そしてそのドラマの魂が今日の入学式にも貫かれていたのだった。コヒーレント!科学的思考の重要な精神である。

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☆従来型の工学は物質を探求してきたが、どうやら未来の工学は物質も精神も探求する学問であるようだ。他の工学系の中高とは違い、工学院は、中高大大学院の出自が同じなのである。だから工学の最先端の科学的思考を中高大大学院と結びつけることができるのであろう。新時代型の教育を工学する学校としてさらなる飛躍を期待している。

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