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土浦日大中等教育学校 中川校長の「未来授業」の示唆/視差

☆土浦日本大学中等教育学校の中川弘校長の「根っこを創る未来授業」を見学して、公立学校の21世紀型教育と私立学校の21世紀型教育の差異が明確にわかった。

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参照記事①) 土浦日本大学中等教育学校 中川校長の「根っこを創る未来授業」

参照記事②) 本物の進路指導 土浦日大中等教育学校 中川校長の「未来授業」

☆公立学校は、今躍起となって21世紀型スキルやアクティブラ―ニングの手法を導入しようとしている。「日本語IB」の流れや「電子教科書」の流れもその一環。

☆2015年のPISAも21世紀型教育をリサーチしはじめるから、はやくも次の学習指導要領のコンセプトが走りはじめている。もちろん、すべての公立学校が追いつくわけではないが、すでに文科省は公立中高一貫校という制度を作りあがているから、ここで実験的なことはいつでもスタートできる。

☆一方私立学校も21世紀型教育を私学の建学の精神とカップリングして実践しているところが少しずつ増えてきた。その先進校の一つが土浦日本大学中等教育学校である。

☆そして「根っこを創る未来授業」を自ら校長中川先生が率先して展開している。これは建学の精神、つまり哲学の体現であり、ソクラテス型リーダーシップを発揮しているのである。これが公立学校では真似のできないことだ。というのは、公立学校は国家道徳という価値観のみをベースにしているから、それに対するクリティカルシンキングは作動できないのである。

☆よって、中川校長のような哲学授業はできないのが実態である。このような公立学校と私立学校の21世紀型教育の差異を座標マップで表現してみた。

Future_learning

☆GI軸は、グローバル教育とイノベーション教育の軸。L軸はリベラルアーツ軸で価値の多様性を追究し、一人ひとりのかけがえのない価値を見いだす教育である。

☆ある意味、GIはスキルやテクノロジーである。20世紀型教育は、ここが知識を憶えるという消極的な段階でとまっていた。それが現在ではアクティブに知識を活用するスキルやテクノロジーの段階まで要求されるようになっている。

☆しかし、同時に功利主義的な損得勘定の価値からコミュタリアニズム的なman for othersを大切にする価値へのシフトがハーバード大学のサンデル教授に代表されるように語られるようになった。

☆ただし、このサンデル教授の境地は、教育の中に政治経済哲学を導入することだから、学習指導要領上公立学校では、教師によっては導入するが、機関としては導入しづらい。

☆ところが、私立学校は建学の精神がベースだから、導入は容易である。すでにある仕事の中から、功利主義的に選択するのではなく、仕事そのものを創造し、リーダーシップを発揮する強い意志を抱く教育を行えるのである。

☆21世紀型教育といっても、座標マップのように、公立学校は第Ⅱ象限に位置するし、私立学校は第Ⅰ象限に位置するという差異がある。中川校長の「根っこを創る未来授業」を拝見して、そのような示唆/視差を得た。

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