« 21世紀型教育先進校 順天 東大・留学・帰国生・PBLなんでもある! | トップページ | 大橋理事長(新時代教育研究所)のブログ 必見! »

21世紀型教育校の「学校雰囲気」 コミュニケーションコードで探る

戸板のコミュニケーションの質を調べて、やはりこれだなと思ったことがある。それはこれから進化する学校というのは「学校雰囲気」がよいということであり、その雰囲気は学内のコミュニケーションの質にあるということだ。

Ccode

☆コミュニケーションの質を調べる時に、4つのコードを活用すると便利だ。コミュニケーションが大事だとは米国や日本の政財官学の推奨する21世紀スキル運動でも言われている。しかし、コミュニケーションとは何かは明らかではない。

☆そこで、4つのコードなのだが、「創造思考」「論理思考」「寛容志向」「規制志向」である。「思考」と「志向」とは「知」と「愛」に相当すると考えてよいだろう。学問的には、ハーバマスやコールバーグ、ビゴツキー、ローティ―などなどいろいろあるけれど、日常的感覚で結構十分である。

☆この4つのコードの分布で、コミュニケーションの質のレベルがわかる。コミュニケーションの質は、「前慣習段階」→「慣習段階」→「脱慣習段階」と進化するが、戸板のように「脱慣習段階」のレベルが質が高い。したがって、「学校雰囲気」がよくなるのである。

☆そして、それぞれの段階が、20世紀型教育→20.5世紀型教育→21世紀型教育に対応しているといえよう。

「20世紀型」前慣習段階は、非常に抑圧的で、アメとムチで人間関係を作っていく。カリスマ的組織やピラミッド型上意下達社会はこれで、未成熟な組織である。残念ながら日本社会は、まだまだこの空気に縛られている。パワハラのリスクがあるということ。この段階の規制志向は、まだ抑圧志向である。

Pre

「20.5世紀型」慣習段階は、抑圧は、論理的な思考を介して、規制にシフトしている。道徳的な社会で、平和ではあるが、しばらくすると、ルーティン的思考が支配するようになる。そうすると、モチベーションが優勝劣敗型の競争に向かってしまう。新自由主義的な価値観を持っている人々のコミュニケーションはこのタイプ。もっともアベノミクスはまだ前慣習段階よりかもしれないが。。。

Conventional

「21世紀型」脱慣習段階は、規制緩和がされ、その分創造性が高まり、寛容性も生まれてくる。ときどき、論理的な思考がふっとんで、アーティスト風になるが、これはよほどの天才でない限り、アナーキーになる。創造思考、論理思考、寛容志向のバランスと程よい規制が必要になる。

De

☆学校を説明会などで、話をしている教師の言動を4つのコードで振り分けていく。「正」の字をつけていくと、簡単に数えることができる。それで、各コードが全体の「正」の字の数のどのくらい占めているかを算出すると、上のグラフがでてくる。

☆そんなものは主観的なものではいかと。学校選択は主観的な私事の自己決定であることを忘れてはいけない。偏差値は他人が創った評価尺度。それと自分の主観をマッチングさせることが肝要/寛容ではないか。

|

« 21世紀型教育先進校 順天 東大・留学・帰国生・PBLなんでもある! | トップページ | 大橋理事長(新時代教育研究所)のブログ 必見! »

21世紀型教育」カテゴリの記事