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武蔵 21世紀型教育校へシフト!

日本経済新聞2013/5/18 13:30 にはこんな記事が!「海外大学狙い英語漬け 進学校の武蔵、5年特訓 来夏から、他校生も」

私立の有力進学校、武蔵中学・高校を運営する学校法人、根津育英会武蔵学園(東京)は英語圏の大学への進学を目指す中高生向けに、英語だけで科学を教える5年間の課外授業を2014年夏から始める。進学に必要な英語力と、グローバル人材にふさわしい知性や教養を磨く。他の中高一貫校に参加を呼びかけ、年間定員24人で発足させる。

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☆武蔵の入試問題は、すべての教科が「思考力型テスト」。そして、教育内容は、リベラルアーツ。大学は日本の難関大学に。

☆しかし、21世紀に入って、御三家の中で東大の数が少ないために、危機感を内部でも多少持ってきた。そこを打開するには、どうするのか?やはり東大の数を増やす戦術なのか?

☆いや、やはり学問的に歴史をみたときに、そういう教育学は成立しないと判断したのだろう。そこで、教育の中身に、リベルアーツ以外にグローバル教育を。そして進路選択は国内だけではなく海外にも積極的にというわけだ。

☆まったく「21会(21世紀型教育を創る会)」と同じビジョン。武蔵がこういう動きに出てきたことは大いに歓迎。

☆ただ、まだまだエスタブリッシュが対象だし、授業外でやっているから、学内予備校の代わりには、学内海外大学予備校を設置したという感覚。お金もかかる。年間100万別にお金がかかるという。

☆それならば、21会校に進学して、中期あるいは長期留学制度を活用したり、国際クラスやインターナショナルクラス、スーパーイングリッシュコースなどを活用するほうが、リーズナブルなお金しかからないし、偏差値にかかわりなくチャンスが増える。

☆だいたい、海外の大学に進学する学力と国内の大学に進学する学力はかなり違うから、かえって海外の方が進学しやすい面もあるのである。

課外授業の名称は「ムサシ・テンプルREDプログラム」。「英語で教える科学」をテーマとし、米テンプル大学日本校の協力を得て、研究(リサーチ)、小論文(エッセー)、討論(ディベート)中心の授業を実施。民族や文化、宗教が異なる人同士でも価値観を共有できる「科学的なものの見方」を鍛える。

☆これは、まさに21会校のPILやPBLの授業だし、IBのTOKに相当する。要するに哲学授業である。

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☆この路線は、実は開成は着々と進めているし、麻布は暗黙知としてもともとそういう文化だから、自前でしかも授業の中でできてしまうだろう。

☆こうなると、受験市場も変わる。

ジュニアは「科学をテーマに自分の考えを英語で語れるようになること」を目標とする。シニアは「世界の同世代と科学をテーマに英語で討論できること」を目指し、コンプリションは米国の大学進学適性試験「SAT」や英語力試験「TOEFL」の指導など、英語圏の有力大学に進学するための準備をする。

☆この動きこそ「CEFR」のグローバルスタンダードと同期をとった路線。要はTOEFLやIELTS、IBのTOKに接続できるように中学1年から高1まで、英語力とリベラルアーツをどのようにプログラムしておくかということとコンテンツは「サイエンス」ということ。

21会の「グローバル教育×イノベーション教育×リベラルアーツ=GIL路線」と変わらない。

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☆受験市場は、武蔵や麻布、21会校の「思考力型テスト」にシフトするだろう。「思考力型テスト」だから少人数でという発想は、今回の武蔵型発想。

☆21会校は、世界市民すべてが「思考力」を育成しなければと考えているから、必ずしも少人数である必要はない。PIL型講義は200人一度に行い。そのあと少人数に分かれてPBL型の学びのカップリングをやる。

☆そのためにはICTスキルが重要になってくるだろう。小学校から英語とタブレットは当たり前になるだろう。そして評価は偏差値ではなく、「CEFR」型。ただし、この「CEFR」はまだまだ実用的ではない。

☆どうしてもこれを背景に持ちつつも米国流儀のエンパワーメント評価にならざるを得ないだろう。

☆日本の教育は変わり始めるが、その評価の改革を行わない限り、元の木阿弥。今回の武蔵は、当然そこを考えているはず。そこを引き出す編集の目がライターにないだけだとは思うが、それはちょっとリサーチすれば、すぐに理解できるだろうから、武蔵をきっかけに教育ジャーナリズムの従来のルーチン目線も変わるときがやってきたといえよう。

☆21会の誕生は、かくして歴史的必然だったということだろう。

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