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21世紀型教育と「CEFR」<2> 政府・文科省のパラドクス

☆産経新聞5月27日(月)7時55分配信によると、

 政府の「教育再生実行会議」(座長・鎌田薫早稲田大総長)がまとめた「大学教育などのあり方」に関する提言の最終案が26日、判明した。外国語教育に熱心な高校を「スーパー・グローバル・ハイスクール」(仮称)に指定し、支援を強化する一方、世界で活躍できる人材の輩出を目指して「今後10年で世界大学トップ100に10校以上」との目標も定めた。28日に安倍晋三首相に提出する。

☆かなり具体的に21世紀型教育を推進するビジョンが打ち出されている。しかし、結局5年間でSGHを100校だというのだから、公平ではない。

☆いやきっかけをつくるだけだと、当局は居直るのはいつものことだが、結果的に無用な競争社会を創り出し、優勝劣敗主義、官尊民卑を強化するだけなのである。

☆これらは民主主義や人権保護からするととんでもないことだ。この意識が希薄なのも私たちの特徴ではあるが、それゆえ、そこをなんとか保守しようというところに、明治近代日本社会以来、私立学校の存在の意味が在り続けている。

☆この私立学校の視角こそ、グローバル教育やイノベーション教育、リベラルアーツの基礎から生まれてくる。そのことがこのような政府や文科省の教育政策が出るたびに照り返される。

☆この資格、あっ、いやいや視角を持つと、人生が楽しくなるのは請け合いである。

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