グローバル時代の英語力
☆日経ビジネスONLINE2013年5月14日(火)「英語、本当にできなくてもいいんですか?必要な1割の人が、英語ができないのが問題」(慎 泰俊)は実におもしろい。何がというと、グローバル時代に英語が必要な本当の理由を生活者目線に合わせて語ってくれているからである。
☆TOEFLなどのスコアで日本の平均が低い定番のデータも掲載されているが、次の指摘がその通りだと思う。
英語ができないことにはインプット面でもデメリットがある。それは、21世紀における「知へのアクセス」が制限されることだ。・・・・・・インターネットにつながってさえいれば、誰でも世界中の人と交流することができる機会が生まれた。その交流に用いられる言語は英語だ。インターネットを通じて英語による知的交流はさらに盛んになり、英語の上に積み上がる知とほかの言語圏のそれとは圧倒的な差が生じていくだろう。そんな21世紀に英語ができないのは、普段接する情報の質を高める上でも大きな障害になる。
例えば、素晴らしいアイデアの宝庫である「TED」。この動画も、英語ができなければ、(翻訳されているわずかなものを除き)楽しむことができない。国際問題について考えるときにも、日本からの視点しか反映されていない日本の新聞だけでなく多様な国の読者が目を通している英語紙も併せて読めることにいかに意味があるか。ものを調べたくてWikipediaを見る時であっても、日本語のウィキペディアと英語のウィキペディアでは情報量が圧倒的に異なっている。
英語ができないということは、技術進歩の恩恵によりものすごい勢いで積みあがっていく知へのアクセスが制限されるということでもあるのだ。
☆本論考は、リーダーが英語を使うことや、国際会議で英語を使わない日本人の問題点など詳しく述べられていて、それも興味深いのだが、上記の中高生の学びにおいても、英語ができないと問題であることに気づかされるところが意外とポイントではないかと。
☆スカイプインタビューは、海外大学入試のため以外にも、普通に国際交流で盛んに使われるようになっているのだから、やはり英語は重要である。
☆検索するときも英語のページやニュースを読めることは視野を世界を広めることだし、技術革新つまりイノベーションの加速する積み上げを見過ごさないためにも必要である。
☆グローバル教育とイノベーション教育は別々に行われるのではなく、同時進行でいくのが自然な流れということ。今からでも遅くないと、私もがんばってみるのであるが、下手な英語でなんとかなると居直っている自分がどこかにいる。この論考を読むと、そこも違うよということらしい^^;。
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