土浦日大中等教育学校 本物の教育に触れよう
☆すでに、第一回の「未来授業」については見学して、ご紹介しているので、≪土浦日本大学中等教育学校 中川校長の「根っこを創る未来授業」≫をご覧いただきたい。
☆今回はその後の話である。授業はその時間その空間で終わりではない。そこがきっかけになって、生徒の思考やモチベーションを内面的に発展させるところに醍醐味がある。
☆しかし、中1の段階では、まだまだ生徒自身の力で発展させるのは難しい。教師のサポートが必要である。だからといって、いつも生徒の傍にいるのは物理的には不可能である。
☆そこで、授業終了後宿題が出るものであるが、中川先生の宿題は「エッセイ」である。気づいたことをノートに書いて校長先生に提出するのである。
☆そして校長先生は生徒全員1人ひとりに丸まる1ページメッセージを刻み、返信する。時間と空間を超えて、対話が続くのである。これが本物のPIL(Peer Instruction Lecture)である。
☆生徒はエッセイで、学びの方法について、学びの意欲について、将来の夢とその実現のための方法について、さまざまな気づきを校長先生に語ってくる。
☆校長先生は、その一つひとつに一般論ではなく、生徒の気づいた学びの方法や夢にぴたりと沿ってメッセージを投げる。いわゆる発達の最近接領域で語っているのである。
☆こうして、生徒はいずれ自立して、自分で意欲を内燃させることができるように成長する。本物教育とは、この最近接領域を見出し、そこで生徒自身が自ら化学反応を起こせるように、学ぶ力、学ぼうとする力、ともに学ぶ力を育成することなのである。
☆この奥義は、入学してみなければ明快にはわからないかもしれないが、6月9日に開催されるオープンスクールでその雰囲気を味合うことができよう。
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