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第1回21会カンファレンス解題①

☆21世紀型教育をやらなければという経緯は、第1回21会カンファレンスの様子を紹介している21会サイトの記事をご覧いただければと思う。ここでは、2011年10月から21会関係者(21会というのは、学校のコンソーシアムで、その学校の教師はみなメンバーであるから、実際に対話をした先生方の数は膨大。また協力企業のメンバーの方々とも幾度も対話している。今回のカンファレンスでは21会定例会や21会事務局会議に参加されている先生方で構成したが、関係している方々の一部である)と議論してきた背景について少しずつ紹介していきたい。

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☆まず、思想的あるいは価値志向的背景であるが、写真にあるような本を共有している。もちろん、これだけではないし、実際にはネットからの情報のほうが多いだろう。

☆それに全員がこれらの本を読んだというより、それぞれが別々に読んでいて、その知見を、意識的にあるいは無意識的に紹介し合いながらビジョンを形成していったといえよう。

☆また、21会のメンバーには、日本私立中学高等学校連合会の委員や関係者も多いから、そこで行われている多様なセミナーや研修の情報も共有していった。

☆特にIB、CEFR、留学制度などのグローバル教育に関連する学びは極めて重要だった。

☆また、今後はPILやPBLの研さんも積まれるはずだから、それらの探求も重なり合っていくだろう。

☆この21会のおもしろいところは、GILを掲げているだけのことはあって、英語が達者な先生方もいるし、ICTツールの達者の先生方もいる。そして哲学授業ができる先生方もいる。

☆それゆえ、英語の資料からの見識や海外研修や視察の知見も共有できる。おそらく中等教育レベルのシンクタンクだとしたら、相当レベルが高い。かつ現場での授業というリアルな実践体験が中心である。

☆実際的な問題が何か、生徒や保護者のニーズを受け止めることができるから、理論ベースのシンクタンクとはまったく違う人間存在の意味に常に問いかけられている。臨床などという実験場ではなく、人間存在そのものの課題とその解決に日々刻々向き合っているのである。

☆カンファレンスの参加者の中には、テクニカルな側面ばかりではなく、そういうファンダメンタルな側面にも共感していただいた方が多かったのは、21会の議論の背景には、以上のような情報の分析があるからである。

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