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富士見丘学園 卒業生に聞く大学生活! [2]

☆異才を放ったパフォーマンスを見せたのは日芸の佐藤さん。電子ボードを使った卒業生たちは、プレゼンの模範を見せていたし、論理展開の優秀性は見事だった。

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☆もちろん佐藤さんのプレゼンも論理的であるが、クリエイティビティが炸裂していた。紙芝居スタイルで、生徒を佐藤さんの世界に引き込んだ。

☆「つかみ―非まじめ―まじめ―オチ―爆笑」というシークエンスがきちんと計算されていた。

☆日芸といえば、爆笑問題、よしもとばなな、宮藤官九郎。なぜか松崎シゲルさんで笑いをつかんでいたが、ともあれ生徒たちの心の情報にアクセスするつかみはなかなか。

☆携帯メールとリアルスペースでのプロポーズ成功比較とか、フリペの編集奮戦記とか、公衆トイレの研究など、生徒から授業でているんですかと質問されるほど、あまりに楽しすぎる大学生活。創作や編集が背景にあるから実はこれらが授業そのもの。

☆大学と中高の授業のイメージの違いに気づいた生徒もいただろう。それに、フリペの説明のときにはポートフォリオを披露した。高校時代の自主研究「5×2」の探求の軌跡であるポートフォリオは、大学入試で大いに役立ったという話もちゃんと落としているから。ポートフォリオの重要性はシェア済み。

☆このポートフォリオの発想は、グローバルな教育世界では当たり前である。まだまだ日本では、偏差値や成績が評価だと思われているから、ポートフォリオの重要性は、まだまだ浸透していない。

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☆それを考えると、富士見丘学園の自主研究「5×2」はなんて先進的なのだろう。

☆佐藤さんのクリエイティブでプレイフルな大学生活に魅せられて盛り上がってきたところで、クエスチョン?

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☆どうやったら、そんな楽しい大学生になれるの?と。一瞬空気がピーンとなった。次の瞬間、

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☆勉強しろ!!!と。ドッと爆笑。さすがは小説や放送作家、イベント企画、雑誌編集、コンセプチュアルアートを探求しているだけのことはある。笑いのゴールデンルールをちゃんと適用している。

☆それにしても「勉強」というのは、おもしろい。佐藤さんは、本を読むことの重要性をうったえた。そして、毎日文章を書こうと。勉強という基礎がないと創造性はたんなる思い付きになる。

☆オリジナリティは、読書と文章編集の体験の積み上げの中から形成される。オリジナリティのない創造性は、創造性ではない。

☆これぞリベラルアーツ。佐藤さんの異彩は、結局この積み上げが生んだものである。後輩たちに自らそのものが富士見丘学園の教育の塊であることを伝えきった。

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