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聖学院のクオリティ (4) シェアの意味を実感するとき

☆自分で数学の規準を決めてよいのだ。自分が決定するのである。エッすごいじゃないか。いつもはこれをうまく使えと言われているのに、今日は、自分でルールをつくることが許されるなんて!またまた生徒の発達の最近接領域が開く瞬間である。

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☆だから、自分の考えをチームメンバーに知らせたい。ここに21世紀型教育の真骨頂が埋め込まれている。内発的モチベーションは、意思決定の自由を支えることなのだ。その機会を見守ることである。

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☆子どもたちは、互いの考えを交換した時に、異なる意見に感心し、思いもよらなかったと新たな知識をゲットするのだが、それ以上に驚くことは、生徒の言葉によれば、「こんなに考えって、カブルの!」と。

☆オリジナルだけれど共通する。教師はそこだよ、グローバルな世界で意志が通じ合う瞬間は!と笑みをもらす。もちろん、そんなことは生徒はわからない。しかし、その笑みによって、この感覚が大切なのだと実感、確信にシフトする。ここでまた最近接発達領域リンクするが、今度は共鳴までしたのである。

☆最近接発達領域を互いに認め合うことがない限り、意志の疎通はあり得ない。心でわかった気になっていても、実現過程では齟齬が生まれる時があるだろう。その原因はここにある。だから、20世紀型教育には、意思の疎通の理論がない。道徳的に空気で縛るしかない。それでは、内発的モティベーションは燃えるわけがない。

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☆生徒に知のエンパワーメントができる教師。エンパワーメントを可能にする対話力を有している教師チームを創るのは難しい。しかし、それが校長・教頭の第一のミッションである。リーダーとはそういう劇的なる生き様をゆくものなのだ。

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