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戸板の挑戦 PIL型授業

☆戸板が“New Toita”として改革宣言をしたのは周知の事実であるが、驚きなのは、はやくもパラダイムシフトを実現して行っているところである。

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☆ピアインストラクション型の授業、つまりペアで教え合うという意味での対話が授業で展開しているのである。その模様については、21会サイトに掲載したので、ご覧いただきたい。(→戸板の授業 反転授業×PIL×ジグソー法)

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☆今回は社会科の市川先生が、社会科の戦略会議で共有した学びのプログラムビジョンを実行した。

☆上記の写真のプログラムは、生徒にも配布され共有。これがすごい。ある意味シラバスの一部であるが、同時にそれは生徒自身の思考のプロセスの見える化でもあるからである。

☆授業に臨む前に、テキストや副教材、資料などを調べて、ある程度編集してこなければならない。実はいきなり編集思考から始まっている。

☆しかし、これは漠然と編集してきなさいと言うことではない。パラグラフライティングになるようにフォームが決まっているのである。

☆だから、調べたことを要約する方法を同時に学べるのである。東大の日本史の問題は、創造的問題が出るわけではなく、教科書に出てきた幾つかの知識をリンクして記述する問題が出題されるから、今回の授業は、まさにこの東大の日本史の問題対策にもなってしまうほどの難しさ。

☆しかし、高1の戸板生は、教え合うことによって、楽しみながら学びを行い、知的にワクワクしていたのである。

☆編集→再編集→取材→再編集という思考をブラッシュアップしていくプログラムは、そのままプロセスフォリオとして、生徒の頭脳に刻まれていく。

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☆プログラムデザインの手法は、反転授業、リポーター法、最近接発達領域のファシリテーション、PIL、ジグソー法、エンカウンター・・・など、学習理論、認知科学、学習デザイン論、心理学など市川先生の日ごろの研究が授業という知の拠点で統合されていた。

☆この新しい学びがこのように成功するには、しかしながら決定的な条件が必要である。それは生徒の教師への信頼感。これである。

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