聖学院のクオリティ (了) 知のネバーエンディングストーリー
☆9種類の図形は、実は区別ができないのではないかと問われたのである。
☆さんざん分類してきたのに、分類できないという考えがあるなんて!生徒は再び眩暈。さすがにここは難しい。しかし、生徒はネガティブではない。難しいとはっきり言葉を放ったのである。またまたまた3度最近接発達領域は開いた。(この3の意味が聖学院では重要だ)
☆実は分類が出来ないというのも空集合として数えれば分類できる。分類とは集合論だったのである。図形の問題だと思っていたら集合の問題だったのかあ。それはしかし、聖学院に入学してからゆっくり学べばよい。
☆大事なのは、難しい!という感度なのだ。でっ!どうする?という知のベクトルがあれば、それでよい。
☆それにしても、マグカップとドーナツが実は同じであるという「トポロジー」(位相空間)の動画が展がったときに、生徒たちは「スゲエー!」と思わず叫んだ。そこに居合わせたチュータまでも驚愕。
☆数学とは驚きの連続体であり、芸術であり宇宙である。だから好奇心で目を輝かし、探究への道が開かれるのだろう。その探究の道の第一歩は生徒1人ひとりの最近接発達領域のゲートである。
☆かくして生徒たちは、聖学院のネバーエンディングストーリーの第一関門をくぐりぬけた。最初の不安は好奇心に昇華したと、最後の100字要約で生徒たちは書き留めた。
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