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グローバル人材に必要なのは高次思考で日常的思考とは違う

☆記述式や論述式の問題が出題される私立中学入試問題や公立中高一貫校の適性検査、あるいは東大の問題は、思考力問題ではあるが、昨今話題になっているグローバル人材育成のための思考力とは次元が違う。21会が開発しようとしている思考力テストとは似て非なるものである。

Higher_order_thinking

☆そんな入試問題で必要な思考力は、日常生活で使っている思考力で十分であり、それゆえ知識量が前面にでてしまうのは当然なのである。知識と知識を組み合わせただけで、日常的思考は稼働するし、それで十分である。

☆だから、考えるには知識がまず必要だなんてよく耳にするのはそういうわけ。ところが、グローバル人材が必要とするのはそういう思考力とは、もちろん根は同じであるが、高次元の話になっているのだ。

☆そんな高邁ななんて私たちは言ってしまいがちだが、そうじゃなくて、イギリス、アメリカ、国際バカロレアでは、その高次思考をスタンダード化しているから、そのスタンダードに照合できない思考は、日常的思考としてみなされてしまうということそれだけである。

☆つまり、グラフにしたが、日本の学習指導要領とは違い、Thinking about higher orderThinkingという学びが、英国、米国、IBにはあるのである。つまり、高次思考をなんちゃって活用するだけでなけではなく、高次思考を構造的に哲学する学びである。

☆日本では、能書きはいらない実行のみだと突っ走るエリートが多いが、グローバル人材にとって、それは選択肢の一つであり、戦略的に最適な手段をどう選択するか、その意志決定の方法の最適化はいかにして可能かなど学ぶ領域があるのである。

☆この日本の教育にはない異次元の思考力を学ばないと、世界で活躍する人材を輩出できない。そしてこの人材は、知識はそれほど多くなくてよいのである。そんなものは外部記憶装置を検索すればよいし、チームメンバーの中のその分野に精通している人材に聞けばよい。大事なのはコンセプトやビジョン、戦略のデザインである。パラダイムのシフトである。

☆この夏から、日本語IBのインストラクターの研修が行われ、日本語IB認定校200校目指して動き始めた。この研修によって、そのことがわかる教師が増えるだろうが、200校というのは、全国の高校の4%に過ぎない。

☆それでは、高次思考の重要性はなかなか広まらない。しかも高次思考のフォームが構造的になっているのは、AレベルやAPである。IBはわかりにくい。それゆえ、インストラクターは自分のことで精いっぱいで広めるところまでは進まないだろう。

☆CAN DOリストも本来は、この高次思考に寄与する考え方なのだが、単純に英語スキル向上のために細分化した項目表ぐらいにしか思われていないだろう。それでもないよりマシであるが、ちゃんと学習理論を学べば、そんなに右往左往しないのにと思うのは、私だけだろうか。

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