聖学院 考えるコト創るコトが才能をひらく“02”
☆「言葉」というと「意味」だとか、「指示」だとか、「行動」だとか、「想像」だとか、多様な説があるが、現代思想ではそれらの要素の「関係総体」で考えるようになってきた。
☆言語記号論は、とても難しいと思っていたが、今回のように、受験生に、俳句という言葉から「色」や「形」を呼び起こし、それを文章化するという体験を参加者とコラボすると、言葉というのが意味だけで成り立っているのではないことが身に染みてわかる。
☆また、音からイメージを呼びお越し、それを絵にすることによって、言葉では表現しにくいものを他の手段で表現できることに受験生が気づいていくのも興味深かった。
☆言葉と意味は、記憶たどり文脈を読み取り、論理的に計算するという精密性が求められるから、そればかりやっているとモチベーションは下がる。しかし、色や音やイメージの連合は、瞬発力を生み出すから、ワクワクする。実際に、セミナーは大盛り上がり。
☆もちろんしかし大事なことは、お祭り騒ぎで終わらないことだ。イメージを喚起する技を、一歩立ち止まってリフレクションする。つまり体験のあとにメタ認知によって、自分なりにスキルを再構築することも織り込まれている。
☆読解と違い、人の創った論理を読み取るのではなく、自分の論理を創るのだから、メタ認知というのは、意外にも生徒は楽しんでしまう。
☆知の最前線を子どもとシェアするプログラム。これはまさに今世間で騒がれているIB(国際バカロレア)TOKのコンセプトそのものである。
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