週刊東洋経済7・6 エリート教育とお金 必見!(1)
☆週刊東洋経済2013年7月6日号は、実に面白い。グローバル時代とは地球規模でシチズンシップが広まるという側面を一切捨てて、優秀劣敗、勝ち組負け組路線だけがグローバル時代だという道徳主義で、教育を切っているからだ。
☆東大が世界経済のパスポートにならないから、年間500万以上のコストをかけて海外大学に行こう!グローバル時代に勝ち残れ!
☆ウーム。同年齢人口で、そんな生徒や学生は1%もいないだろう。そんなに読者層のターゲットを絞ってもよいのかと私が心配してもどうにもならんが、どうもマーケティングが違うなあと思うのは私だけだろうか。
☆しかし、儲け抜きで編集しているだけあって、めちゃくちゃ面白い。たとえば、渋谷教育幕張の田村校長の論理が実におもしろい。
「これまではいい大学に行き、大企業に入る。“日本的なヒエラルキー”の上位を目指せば、人生は安泰だった。だが、今は日本だってどうなるかわからない。ならば生徒には、多くの可能性を見せるのが、上の世代の務めだと思う。ウチは開成と競走するわけじゃない。時代を先取りしている自負があるから、今後50~60年は大丈夫」
☆ヒエラルキーの上位を目指さなかったら安泰ではないということだろう。そんな時代は民主主義社会ではない。それなのに、ウチは大丈夫だと。そのヒエラルキーを目指していた時と同じような安泰な人生を送れるよと。
☆立派な優勝劣敗主義である。優勝劣敗主義は江原素六が最も嫌う国家主義である。≪私学の系譜≫ではなく≪官学の系譜≫である。おそるべし、東洋経済。。。
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