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週刊東洋経済7・6 エリート教育とお金 必見!(9)

☆しかし、それにしても、あまりにも編集者のさり気ない意図が織り込まれているので、見た瞬間に抱腹絶倒。PART2の写真をみてもらうとすぐにわかる。

☆渋谷教育学園幕張の写真は、講義型withICT。佼成学園女子は、ネイティブスピーカーの教師と生徒たちがパワーランチでサークルスタイルで座っている。海外ではよく見かけるディスカッションシーンの写真。

☆加藤学園暁秀では、ラップトップを使いながら個人がスクール形式で勉強しているところをネイティブスピーカーの教師が机間巡視しているシーンの写真。ネイティブスピーカーの教師との学びのシーンで、あえてこれを選択するというのはある意味がある。

☆豊島岡女子は威風堂々とした校門の写真。女子御三家との東大人数対比の図をわざわざ。

☆広尾も日本女子大も顕微鏡に向かっている生徒たちの姿。いろいろな写真の中にこれがあるのは違和感はないが、これだけクローズアップされると、何かあるのか?と問いかけたくなる。

☆情報誌は、無意味な写真は掲載しない。必ず何らかのメッセージがある。記者や編集者に聞くと、そこまでは考えていませんよと返答するかもしれないが、それが官僚答弁であることに間違いはない。あるいは無意識で掲載してしまっているのかもしれない。

☆読者中心主義の今の世の中だから、写真は本当に読み手にとってはおもしろい。

☆渋谷教育学園幕張は田村校長の写真も掲載。教え込むしぐさをちゃんと掲載している。ボディーランゲージ的には「権威」というメッセージが読み取れる。

☆佼成学園女子は江川教頭の写真が掲載。マナーの行き届いた服装とホテルのロビーのようなエントランスを背景にして撮影。両手のひらが柔らかくやさしく開かれ、オープンマインドと他者に理解を求める真摯な態度というメッセージが読み取れる。ものすごく好意的な写真だ。

☆加藤学園暁秀は、バイリンガルコースのディレクターであるウェンドフェルト延子先生の写真。指折り数えながら説明しているシーン。要素分解的な論理的なやりとりがあったことが了解できる。

☆豊島岡女子、広尾、日本女子大は教師のアップ写真はない。なぜ?それより優先する写真があったから紙面の関係上仕方がないということなのはすぐにわかる。

☆写真のメッセージ。海外のAレベル、IBディプロマ、APコースなどのレベルでは、レトリックをきちんと学ぶから、記号論的な視点から問いかけられるチャンスがいっぱい。さすがは、グローバルがテーマになっているだけのことはある。写真だけでも、学校の特色をレトリカルに表現しているのである。

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