週刊東洋経済7・6 エリート教育とお金 必見!(7)
☆さて、学校選択の具体的な記事をみていこう。週刊東洋経済の戦略的な編集にはほんと驚かされる。特集パート2は「中高一貫か国際志向か 中高一貫校で東大を目指すか、グローバル化に目を向けるか。選択肢は分かれる。」となっている。これを読むと、中高一貫校が東大志向で、ほかに国際志向の教育環境があるかとも読めるが、そこはあえて曖昧にしている。
☆なぜかというと、その分類に無理があるからだ。その二元論ですっきり構成が成り立たないのである。中高一貫でも東大志向の学校もあるし、国際志向の学校もあるし、両方を満たすところもある。
☆グローバルの意味が本来2つあるのに、そこは優勝劣敗主義一本にしているから、その中で2つに分けようとすると、軸がひとつだから、形態論になってしまう。多様だから二元論に収まりきれなくなる。
☆大分類項目が見つからないのは当たり前である。大分類項目のうちの1つをすでに全面的に使っているからだ。その中で大分類項目を見つけることはよほどの視点転換しかない。それゆえ、編集過程でつじつまを合わせたのか、あえてそうしたのか。前者の戦術的発想で凌いだのか、後者の戦略的発想で凌いだのか。後者だとした方が楽しいので、私はそう理解して読んでみた。
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