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かえつ有明 説明会で盤石な教育への自信と揺らぎ 戦闘モードへ[1]

☆来年から2017年にかけて、かえつ有明包囲網が出来上がる。西にはグローバル教育やアクティブラーニングを引っさげたしかも河合塾がコンサルする東京学園。共学化や中高一貫の新設も予定されている。

☆北には安田学園が、共学化し、新校舎も今年完成。大学進学実績向上計画とアクティブラーニングを行う。北東にはすでに盤石の中村中がある。

☆そして隣接地帯にある学園が移転してくるという噂もある。噂に過ぎないが。

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☆そのため、説明会も競合校に対し優位性とさらなる魅力をプレゼンしなければならない。優位性というのは、包囲網に連なる学校群から抜きんでて、攻玉社や芝、広尾、品川女子、頌栄といった層(これもまたかえつ有明包囲網の第二層、この層の上には第三の層として麻布や桜蔭があるが、ここまではまだ考えていないだろう)で十分闘えることを証明しなければならない。

☆包囲網に連なる競合校は、ほとんどが20世紀型教育で、2018年まではビクともしないだろうから、かえつ有明がこの層を突破するには、20世紀型教育でも十分に闘えることを証明しなくてはいけないということなのだ。

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☆したがって、今回は、確かにスペシャル説明会だった。というのも、いつもは国際教養について語るところを、受験指導体制の話を前面に出した。また「サイエンス科」の話をするところを学習習慣体制の話を前面に出した。

☆21世紀型教育を標榜しているのに、包囲網を突破するために、20世紀型教育に転換したのかというと、そんなわけはない。包囲網を突破した2017年以降は、今度は大学入試や社会がダイナミックに変化している。もはや20世紀型教育でそこは突破できない。

☆世界のダイナミックな変化を、かえつは学校に持ち込んでいるだけである。ビジョンは変わらないが、戦術は変幻自在ということなのである。

☆それに、どこの学校説明会でも、75%は、20世紀型教育で満足する受験生の親であるが、その親には、今回の説明会は受けただろうし、25%は21世紀型教育に期待する受験生の親であるが、その親にも満足する説明会であった。

☆20世紀型教育を前面に出したかのように見えるのに、これはどういうことなのか?実は、25%の受験生の親にもきちんと伝わるトリックアートの手法を使っていたのだ。

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☆有名なルビンの壺であるが、壺に興味がある人がみると、上記の絵は壺が図になってみえる。人の顔に興味がある人は、向き合っている顔の絵が前面にでてくる。二つの絵は、興味がある方が「図」になり、興味のない方は「地(背景)」になる。

☆どちらが、図で地なのかは、見る人によって違ってよい。大事なことは、両方「同時に」提示できるということなのだ。ここからここまでは、壺のこと、次から顔のことを説明するというリニアーな、つまり聴き手としては自分にとってつまらない時間ができてしまう説明会のプログラムではなかったのである。

☆新しい説明会の手法である。しかし、図と地をそのつど反転させるわけであるから、話し手も聴き手も輻輳して反転しだす。そこに揺らぎが生じる。この揺らぎをステップアップのエネルギーとするのか、崩壊への爆弾としてしまうのかハンドルが難しいところである。

☆しかし、受験指導体制で、1期生の実績を出した安達先生だからこそできるアクロバティックなトークできっちり揺らぎをステップアップのためのエネルギーに変換させた。

☆20世紀型教育は、個人意識が過剰になり人間関係の病が広がる不安が常にある。集団をどうコントロールするのか?安達先生は、「かえつの受験指導体制はチームワークです」と。

☆これによって、75%の受験生の保護者は、安心する。1期生を6年間指導し続けて実績を出した先生の話である。知行合一の信頼感は絶大だ。

☆しかし、また安達先生はあえて「チームワーク」という言葉を選んだ。この言葉は、部活でも当然であるから、まったく違和感がない。ところがだ、21世紀型教育で最も重要なコラボレーションを形成するときに必要な21世紀型スキルの最重要アイテムなのである。

☆2015年にOECD/PISAで、コラボレーション調査テストを行う予定であるが、それほど重要な21世紀型スキルなのである。25%の親はこちらの意味でグッときたはずだ。

☆安達先生は剣道部の顧問で有段者。そして英語の教員で進路指導のリーダーである。なんといっても21世紀は女性の時代であるが、その時代をけん引する女性教師でもある。

☆日本文化とグローバル社会、人間教育と進路指導という揺らぎに自ら立ち臨んでいる。その構えはまさに武士道そのものである。

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