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センター試験廃止 吉田晋先生、松本亮三先生両氏が激論

本日の産経新聞に「センター試験廃止 「学力低下の現状、深刻」「現場に不安や戸惑い」…松本亮三、吉田晋両氏が激論」が掲載。

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☆しかし、実際には激論にはなっていなかった。というのも、文部科学省「大学入学者選抜方法の改善に関する協議」委員など歴任してきた松本先生は、ただ新制度の正当性を「説明」するだけで終わっているからだ。

☆吉田先生(学校法人富士見丘学園理事長、富士見丘中学高等学校校長。日本私立中学高等学校連合会会長、中央教育審議会委員を務める)のみが、真摯に教育現場や生徒の実情と今までの制度、これからの制度のギャップを指摘し、生徒という人間それ自身のことを考える制度の見直しを説いた。

☆また、松本先生は、欧米の制度を参考にして、「到達度テスト」の制度を構築していることを説きながら、現状の教科書の枠組み内でテストをやるのだから問題ないと説明。

☆吉田先生は、そこにはグローバルな見識をもってこう語る。

「全員を一定水準に到達させるのであれば、テストのレベルが低くなる。レベルが低く設定され、高校2年生でテストを受けて飛び級できるなら、学校によっては3年生がいなくなるなど、いろいろな問題点を抱えていることは確か。飛び級は異年齢同士の人間関係など、日本の文化にはそぐわないのではないかと思う。成績は良いが人間的に未熟な生徒が、飛び級で同級生よりも早く大学に入学して問題は起きないのか。現在飛び級を受け入れている大学はあるが、効果が上がっているのか検証が必要だ」

☆欧米の制度が想定している水準は、ハイヤーオーダーシンキングで、日本の学習指導要領を超える部分が到達点。欧米の制度を参考にしながら、指導要領やカリキュラムを変えないで、さらに全員を一定水準に到達させるというのは、ますますおかしなことになる。

☆外見だけ合わせても、しかたがないのではないか。ハイヤーオーダーシンキングは討論がきちんとできる力がつくが、この討論というのは学力が高いだけではなく、相手を思いやる能力や寛容性という人間力も養われている段階。つまり教養とかリベラルアーツがセットされているのであると。

☆プロクルステスのベッドのように、人間をベッドの寸法に合わせて足を切り落としてしまうような、人間存在を無視した制度論に警鐘を鳴らした。

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