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かえつ有明 説明会で盤石な教育への自信と揺らぎ 戦闘モードへ[了]

☆アメリカに一年間留学した生徒のスピーチは圧巻だった。低音を効かせて、ネイティブスピーカーなみに話していた。それよりなにより内容がすてきだった。

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☆なぜ米国で学びたかったかというと、ファーストクラス・カンパニーに興味があったからであると。つまりグーグルやマイクロソフト、アップル、アマゾン・・・。

☆知り合いが、そういうところで働いているが満足度は高いし、未来の仕事はそこにあるからだと。

☆中3から高1のときにかけて行ってきたわけだから、そのときから高い意識を持っていたのだろう。米国に関心があれば、当然次のような動画をYouTubeで見ているから当然と言えば当然だ。

→21世紀の教育とは?(スミソニアンマガジン編集)

☆そして、アメリカの教育システムは最高なのだと。ディスカッションクラスがある。オリジナルの考えを論理的にプレゼンできるかどうかは、ファーストカンパニーにおいては必要なのだから、有効なシステムである。このような授業は、日本では、普通ない。

☆しかし、かえつにはちゃんとある。「サイエンス科」の授業だと。彼は中学3年間この授業を受けてきたわけだから、非常によくわかったのだろう。

☆彼はかえつのサイエンス科についてこう語った。、

But Kaetsu is not like that. They teach exactly same way they take. We get to take "Science", which is mainly for developing way to think logically. What I did in Kaetsu helps a lot.

☆今ではサイエンス科は、学内でも当たり前のようになってきてはいるが、必ずしもすべての教員がコミットメントしているわけではないだろう。参画しているという意識、心から追従しているというメンバー、形だけ追従しているというメンバー、嫌々ながら追従しているメンバー、追従したくないというメンバー、無関心のメンバーという7つの意識にバラけるのが普通である。

☆コミットメント、参画、心から追従という意識のメンバーがどれだけ多いかによって成功の度合いは変わるが、今では相当その度合いは高いのだろう。

☆しかし、そのサイエンス科の授業を受けて、それを海外で活かしてきたり、向こうのディスカッションクラスと比較してきたりした留学生ほどコミットメントしてくれる生徒はいないということであろう。

☆たしかに彼は、スピーチの中で「サイエンス」を強調して発音した。あとでもう一度尋ねたのだが、やはり米国の教育システムとサイエンス科は同じだったのだと。

☆かくして、国際教養のシステムは、着実に帰国生以外にも浸透しつつある。この積み上げにかえつ包囲網の第一学校群のほとんどは当面追いつけないだろう。

☆もちろんやろうと思えば、可能なのだが、それは中央大学附属横浜のように僥倖でもなければなかなか難しい。しかし、この僥倖は、不思議にも来年多発するのである。

☆そこまで予測してかえつ有明は戦術を変幻自在にやりくりしてくことになるが、中学受験市場もにわかにダイナミックに変動する時代がやってきた。

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