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東洋経済「注目の中高一貫校」を読む[03]JG

東洋経済ONLINEの≪女子学院の生徒は「言うべき時は言う!」女子学院中学校・高等学校 風間晴子院長に聞く≫は痛快丸かじりだ。破格の女子校という雰囲気。

☆あらゆる場面で、生徒の自主性を尊重する。イベントでも勉強会でも、生徒がアイデアをだし、生徒が企画し、実現に向けて奔走する。

☆ポップな音楽やアートでも大騒ぎするし、戦争物語でも、懸命に取材とインタビューを行う。レポートにするのではなく、最終的にはストーリーというメタファにする。論理的で、クリティカルで、創造的。

☆数学だって、教科書は捨てて現代数学にどっぷりの生徒もいる。宮台真司のオッカケもいる。

☆道徳的言説は斜めから斬り込むし、礼拝でもグローバルスタンダードなスピーチをする。

☆理科でも社会でも、アカデミック。要するになんにでも米国プレップスクール流儀のリベラルアーツが浸透しているし、APコースレベルの授業が展開されている。在校生が優秀というより賢いのである。

☆彼女たちは媚びないし、まず仲間としてコミュニケーションをとれるようになるには、いろいろな暗黙のテストがある。何せ矢島楫子の化身というか遺伝子が隆々たるものなのだ。

☆江原素六でさえも、矢島楫子をリスペクト以外の方法で交流できなかった。斜めの楽観主義者内村鑑三でさえも、おそらくそうだっただろう。

☆ところで、私は、そのテストに二度補欠で合格した経験がある。1997年と2006年のことである。私学危機の時代だったからということもある。

☆今は私学危機を通り越して、さらなる危機である。風間校長が、デューク大学のキャシー・デビットソン氏の言を引用しているくらいだ。

☆矢島楫子の化身は、合理的かつ非合理的である。ここにE=MC²のパワーが生まれる関係がある。桜蔭や雙葉からは、世界で活躍する人材がたくさん生まれるだろうが、JGからは世界を変える人材が生まれるだろう。

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