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土浦日大中等教育学校 OG(1期生)座談会から見える先進性

☆8月3日(土)は、土浦日本大学中等教育学校でオープンスクールが開催された。その時に合わせて、OG(1期生)が4人母校を訪れていた。帰省していた同窓が集い座談会をするためだった。

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☆その座談会の取材記事は、21会サイトをご覧いただきたい。

土浦日本大学中等教育学校 グローバル時代に活躍するOG(1期生)力 [了] 
土浦日本大学中等教育学校 グローバル時代に活躍するOG(1期生)力 [3]
土浦日本大学中等教育学校 グローバル時代に活躍するOG(1期生)力 [2]
土浦日本大学中等教育学校 グローバル時代に活躍するOG(1期生)力 [1] 

☆さて、この座談会を通して、はっきりしたことは、同校の教育が11年前にすでに、今話題になっているグローバル人材育成教育を先駆けていたということである。しかも、秋田の国際教養大学設立2年前に開校しているから、大学教育よりも前に、中等教育レベルで事は起こっていたわけである。

☆なぜ、このことがはっきりしたかというと、取材記事にも書いているが、1期生にとって、土浦日本大学中等教育学校の教育と日本の大学受験はギャップがあったという話になったからである。

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☆ところが、米国大学に進んだOGは、まったくギャップはなかったというのだ。土浦日本大学中等教育学校の教育は世界標準で、内向きスタンダードではないということを示唆している。

☆このような意識が、OGが母校在学中にはっきりしていたというから、驚きである。

☆このギャップによって、国内大学受験をするときには、いったん先進的な教育の体験をリセットしたり、切り替えなければならなかったのだと。それを避けたいと考えた仲間の多くは、AO入試や公募推薦の制度を活用したのだと。

☆では、よく国内大学進学重視の学校の教師が言うように、大学入試が変わらない以上、グローバル人材育成のような教育は無駄なのかというと、それは違うのだと。未来に生きる根っこができることはとても重要だし、そういう教育環境は「自由」が基本にないと難しいのだからウェルカムなのだと。

☆創造性、新しいアイデア、挑戦という教育がなければ、何かが起きたときに、動揺せずにタフな構えでいられないから、大学受験準備以上の教育環境は必要だったし、これからますます必要になるだろうと。

☆大学でもまだまだ20世紀型教育と21世紀型教育のダブルバインド状況。しかし、それは自分で乗り越えられる。そういう行動力、判断力、思考力、そして仲間というソフトパワーを身につけることができたということだ。

☆社会が変わるには、混沌の中から、すぐれた人材がまず出現する必要がある。この人材を先駆けて育成しているのが土浦日本大学中等教育学校なのである。

P.S.

同校は、生徒1人1台PCを配布している。今年からは、タブレット型のノートパソコン。これもまた、2019年までに、文科省が生徒1人に1台のタブレットをという動きに先んじている。

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しかし大事なことは、その文科省の動向は、今度こそ同校の豊かな教育と大学受験準備のギャップが埋まるように、大学入試制度も変わる大きな兆しがあるということを示唆しているということなのである。

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