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戸板はビジョンとスキル共有の教員研修を独自に

戸板のサイトを見ると、同校は、21世紀型教育のビジョンを共有し、その実現のための相互通行型・対話型授業のスキルを研鑽するオリジナルの研修を実施している。

☆このことがいかに凄い事なのかは、毎日新聞(2013年8月3日)の次の記事と比較すると明らかである。

 文部科学省は来年度、未採用の教員免許所持者ら公立小中学校の教員希望者を対象に「できる先生養成プログラム」を全国で実施する方針を固めた。同種のプログラムは、講師を確保しやすい都市部の一部自治体が導入しているが、同省は、態勢が取りにくい地方でも実施できるよう来年度予算の概算要求に必要経費を盛り込む方針。「教師の質の向上」「即戦力養成」を全国展開し、学校教育のレベルアップを加速させる狙いだ。

 これまで新任教員は、着任先の学校で先輩教員から授業法、学級運営、行事、保護者対応など一連のノウハウを学んできた。しかし、最近はこうしたタテの関係が校内で希薄になり、教科書会社が発行する指導解説書頼みで授業をしている若手教員も多いという。その結果「教師の質の低下」が問題化し、保護者の目も年々厳しくなっているのが現状だ。

☆研修とは、スキルのみならず、ビジョンも共有して「学びの共同体」を形成することが醍醐味なのである。

☆しかし、文科省はタテの関係が希薄になり、学びの共同体ができないから、税金を投入してスキルを鍛えると。

☆資質は、ビジョンを共有しない限り向上しないものなのに、それもテクニカルにやろうとしている。まったく公立学校に対する教育行政はなおざなり・おざなりである。

☆戸板のオリジナル研修がどれほど羨ましい教師の自己研さんと学びの共同体づくりとなるか、明白だろう。

☆そしてこれこそソフトパワーに力をいれている証なのである。つまりスキルに力を入れることはハードパワーに力を入れる発想である。ハードにビジョンの魂が同期しない限りソフトパワーにはならないということなのである。

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