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グローバル人材育成のブレ 国際シンポジウム 文科省・JICA主催

☆昨日8月30日、文科省東館3階第一講堂で、グローバル人材育成を可能にする教育の国際比較のシンポジウム「国際シンポジウム グローバル化時代の初等中等教育を考える~グローバル人材育成についての日本への示唆~」が開催された。主催は、文部科学省国立教育政策研究所、JICA地球ひろば。

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☆相変わらず、膨大な紙媒体の資料が配布されたが、シンポジウムはそれを読んでいくだけの進行だった。セッションごとに質問の機会も作られたが、予定調和的なもので、資料以上に新たなものは表面的には示されなかった。

☆だから、表面的には、基本は税金を使って、これほど無駄な膨大なリサーチをしたのだから、報告をしてきちんと税金を活用しましたというパフォーマンス。

☆しかし、それはそうではなく、そんな批判は承知之助で、むしろ今後の学習指導要領構築の種まきだった。しかも、コーディネート役を頼まれた大学教授の脇が甘く、いとも簡単に、文科省の意図を暴露していた。

☆ともあれ、そんな膨大な資料を読む時間など一般市民にはないわけで、耳学問が一番とロビー活動の真似事を結果的にしたことになるが、行ってみた。タックスペイヤーとしては問題ない行動であるし。

☆それでわかったこと

1)グローバル人材育成の各国のねらいが微妙に違うが、日本は優勝劣敗路線であることは明らか。

2)それを日本のグローバル人材育成教育は、相変わらずB層の支持を得るための道徳カモフラージュによって曖昧にしているということ。

3)次回の学習指導要領には、グローバル教育(Global learningをグローバル学習と訳さずにグローバル教育と訳していたのも不思議であるが)をベースにしていくこと。

4)しかし、ベースという「比喩」でおわり、実際的システムを明快に表現していないこと。諸外国はかなり明快に表現し、それぞれの国で真摯に議論する土壌がある。が、日本にはなさそうである。

5)各国はすでにグローバル人材育成教育をカリキュラムイノベーションによって現場に入れ込んでいるのに、日本はこれから。それを立ち遅れていると表現せず、不問。写真にもある報告書を読んでいけば、それは「総合学習」でやっているという認識。巧妙なすり替えがまたもおこっている。

6)グローバル教育は、21世紀スキルとほぼ重なるということ。

7)メタ認知という言葉がコア概念であるということ。

8)各国のグローバル教育は、「知識―思考―実践」という結局カントを中心とする啓蒙思想がベースになっているが、日本は「実践」道徳に傾斜しようとしているということ。表面的には「思考」を大事にするが、やはり基本は能書きは要らない路線。以前は、「実践」の代わりに「知識」がベース。それが「実践」に置き換わっただけ。「知識」は悟性、「実践」は道徳、「思考」は理性。実際、徳育、体育、知育に置き換えてしまえるという。

☆そんなところ。それぞれの項目をどのようにJUSTICEしていくのか。サンデル教授の白熱教室を見て感心しているばかりではなく、「思考」してみないと。能書きではなく、グローバル人材育成教育は、各国すでにやっているのだから、遅れは取ってはいけないという政府官僚のビジョンにB層は乗せられてしまうということ。

☆しかし、このような改革を拒むのでも、乗せられるのでもなく、「思考」して最適化するという選択肢を創出したい。最適化選択肢の参考になるのはカナダのグローバル教育だと私は感じた。

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