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私学展 新しいうねり

☆前回は、私立中高一貫校6年間の新機軸の例を挙げた。今回は中高一貫の新機軸の話で収まりきれない、ある意味超えているうねりの話をしてみよう。

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☆聖パウロ学園の理事長・校長の高橋博先生は、日本カトリック小中高連盟の委員長でもある。カトリック学校は、私立学校の中でもかなりのシェアを持っているが、実際には大学進学実績が注目を浴び、本来の人類普遍の原理を保守する教育であることがなかなか表にでていない。

☆失われつつある大切なマインドを教育の中で回復する活動を、カトリック学校全体として行っていくビジョンをいつも語っている。ご自身の学校では、通信制高校も開設し、20世紀型教育で虐げられてきた生徒に勇気と自信を回復する教育も実施。

☆カトリック学校の真価を発揮しているのであるが、カトリック学校全体として一丸となるにはいかにしたら可能かについて着々と歩を進めている。今後の展開は見逃せない。

☆聖学院はプロテスタント学校である。オンリーワン・フォー・アザーズをビジョンに質の高い教育を実施している。カトリック学校と同様、プロテスタント学校として、表層的で目先の目的志向の社会の弊害問題を、子どもたちがどのように解決して生きて行けるのか追求している。

☆実際にタイを拠点に、アジアで虐げられている子どもたちの救済活動を行っている。もちろん、聖学院の在校生が立ち臨んでいるのである。だから、グローバル教育とかイノベーション教育とかは、本物というほか言いようがない。聖学院大学では、姜尚中氏を学部長として迎えている。中高大とも、プロジェクト活動や対話活動が盛んで、社会起業活動ベースの活力が、聖学院生に良い影響を与えるのほ必然。

☆海外の名門大学や名門リベラルアーツ大学にも多数進学する。しかし、中高の教育の枠組みを超えて、社会にインパクトある人事育成に直結するところが、他校にはない独自の教育を結実している。

☆戸板は、大橋清貫先生を教育担当理事に迎えて、新時代の教育を形成する強いビジョンをシェアしている。大橋先生のビジョンと戸板の不易流行のビジョンが響きあいながら、グローバル教育とイノベーション教育が炸裂しよとしている。

☆すでに大橋先生は広尾学園をはじめ、理想の教育を現実化するリーダーの実績がある。戸板が変貌するのは時間の問題。しかも、戸板は短大がある。教育担当理事とは、法人全体の理事であるから、大学と中高を合わせて改革しようとしているはずだ。

☆日本の大学は世界ランキングのみならず、アジアの中のランキングも低迷しはじめている。新しい大学構想と新しい中高構想をセットで考えるコトで、新しい教育のモデルづくりをしようというアイデアがあるのだろう。

☆それはこのところ21会で話されていること及び先生自身のブログからおよそ推察できる。そのような明快な理念とビジョンが、現実を生む。既存のアイデアから生まれた道具立てから、新しいアイデアは生まれない。

☆新しいアイデアは、新しい時代に生まれ、だからこそ新しい具体的展開が生まれるのだ。広尾学園では、それができたかどうかはわからない。たしかに20世紀型教育を突き抜けようとした。しかし、今はどうなっているのだろうか。そのような理念やビジョンが聞かれない。

☆タブレットは、しょせん20世紀型産業が生んだ道具だ。21世紀型ビジョンや理念がなくなれば、20世紀型の枠組みの中でプラトー状態になる。

☆大橋先生の理念やビジョンを心底理解できなかったから、経営陣は手放したというのは、組織論・マネジメント論上明らかで、そこになんの憶測もない。セオリーにすぎない。広尾の経営陣は何かを見誤ったかもしれない。

☆逆に言えば、戸板の経営陣には、目利きがいるということだろう。改革は、改革のアイデアを生み出した人材が直接やるのではなく、間接的にやるとうまくいき長続きするというのもマネジメント論の中の一つの説である。

☆今度は戸板の経営陣のアイデアを大橋先生が支援するという布陣になっている。モチベーションの燃え尽きない組織。伸びる組織の必要十分条件である。

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