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日本語IBの教師研修終わる

☆今週後半、IBO(国際バカロレア機構)は、日本語IBに向けて、IBのディプロマの各コースを担当する教師のためにワークショップを行った。数学など日本で行わないものについては、教師は、香港などで開催している研修を利用したり、9月に行われる研修を利用するようだ。

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☆私は、以前から上記のような図を使って、日本の学習指導要領や大学入試のレベルが高次思考を射程にいれず、知識量ばかりにこだわっていることを指摘してきた。

☆それはAレベルのThinking about thinking関連のテキストやIBのアセスメントのマニュアルやTOK関連の本を読めば瞬時にわかる。

☆今回、EnglishAの資格を取得した先生によると、もともと自分は海外大学の大学院で文学を学んできたから、シェークスピアやエリオット、村上春樹のテキストを、生徒にいろいろな角度からアナリーゼさせる高次思考を活用する授業はワクワクしたということだ。

☆そして、IBのDPレベルは、日本の大学の場合1,2年生のレベルである。逆に言えば、東大でもIBのDPレベルの高次思考を身につけなくても入れてしまうと実感したようだ。

☆したがって、知性とか学びに関する根本的な考え方を学校経営者と教員(大学含む)が一丸となって学び、従来の日本の教育をジャンプアップさせるくらいの強い意志がなければ日本の学校にIB導入することは厳しいだろうと。

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☆知識は基礎で思考は応用だなんていうゆるい20世紀型思考力から21世紀型思考力にシフトするという認識がない限り、IBは現状の日本には難しすぎると居直ってしまうだろうということ。

☆今回参加した意欲的な教師には最高におもしろい体験だっただろうが、本当に200校も広めようというのだろうか。もしできたら、たしかに世界をリードする中等教育が日本には生まれる。

☆問題は、大学だが、大学も変わらざるを得なくなるだろう。もっとも変わらなくても、IBを通過した生徒が海外にいけばよい。海外に高度人材が流出するという考えもあるが、グローバル教育とは、そんなこと言っていたらできない。

☆今ではアジアの大学でも7位以下のランキングに位置している日本の大学群であるが、かつてはそうではなかった。

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☆当時は、いや今も中国、韓国、台湾、シンガポールから海外の大学で学んでいる生徒は日本に比べ圧倒的に多い。しかし、高い知恵をもった人材が流出してしまっているという事態は起きていない。それらのアジア諸国の勢いを見えれば明らかだ。

☆また、内向き志向の日本の大学のランキングがどんどん下がっているのも論より証拠ではないだろうか。

☆グローバル人材育成を掲げた政府は、今度こそ判断ミスをせずに、知のコラボを海外の中高や大学とどんどん進めて欲しい。そのためにも、経済格差を調整する破格の奨学金制度の整備をいち早く進めたいものである。

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