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ハイパー司書教諭のいる学校を探そう

☆工学院大学附属中学校・高等学校の図書館には、「専任」の司書教諭有山裕美子先生がいる。都留文科大学でも教鞭をとっているハイパー司書教諭。先日、同校図書館で、有山先生は、都留文科大学の日向良和先生と学生とコラボして、「学校図書館」の活動を体験するワークショップを開催した。

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☆その模様は、いずれご紹介するが、今回取材させていただいて、改めて感じ入ったのは、司書教諭を専任で設置する学校の真摯な姿勢である。日向先生によると、

「2003年以降、学校図書館法の改正によって、12学級以上の学校には必ず司書教諭を置かなければならなくなりましたから、学校が発令している割合は、とくに12学級以上の学校の場合は90%超えているでしょう。しかし、工学院のように司書教諭を専任で設置しているところは、おそらく10%いかないのではないでしょうか。たいていは、担任をやりながらなど兼任です。これだと、図書館情報センターやメディアリテラシーの知のプロデュースという本来の仕事は難しいですよ」

☆私の今まで出会った司書教諭は、有山先生をはじめ、ハイパーインテリジェンスの持ち主で、教科越境型の「思考のデザイン」をやってしまう方々ばかりだった。

☆以前お会いしたJG、明大明治、鴎友の司書教諭の先生方も、知的生産技術の伝道者だった。

☆学校図書館法改正によって、このような司書教諭が、どこの学校にもいるものだと思っていた。しかし、たまたまお会いした司書教諭の先生方が専任の先生だったということなのである。実態は、10%いかないとは!

☆たしかに、専任の司書教諭が90%以上の学校に設置されていたとしたら、探究学習がもっと浸透していてもよいはずである。

☆逆に言えば、ハイパー司書教諭がいる学校は、21世紀型教育の潜在力はものすごい高いということになる。

☆なぜなら、そのような先生方は、あるときはデーターサイエンティスト、またあるときは予算獲得のための管理者兼企画編集者、またあるときは、生徒のモチベーションをアップさせる教育心理学者、またあるときはボランティアを生徒と企画するプロデューサー、またあるときは生徒の学びのコラボを促すファシリテーター、という総合プロデューサーなのである。

☆学校説明会に行って、校内見学のチャンスを利用して、司書教諭は専任であるかリサーチすることは学校選択において、今後ますます重要になるだろう。

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