聖学院 知的躍動の男子校
☆学力伸長・実績飛躍の教育の仕掛け。その根本は、モチベーション。友情。先輩後輩のコミュニケーション。それをダンスパフォーマンスで印象的に表現。
☆聖学院の教育の仕掛けの1つは、learning by doing。モチベーションがアップする評判の学び方。しかし、知識詰め込み型の学校では、時間がないからとなかなかやれない。
☆それから男子校の友情は一生もの。そして先輩後輩の関係は、人生を支えるネットワーク。これらをダンスというメタファで表現しきるメタ認知を養っているのが聖学院。
☆説明会と同時進行している「思考力セミナー」はいつも満杯。learning by doingを一歩深めてlearning by makingまで行うときもある。
☆この手法の特色は、ハワード・ガードナー教授のマルチインテリジェンスの開発の中で最も重視されているフロー状態(没入状態)を生み出せること。これはモチベーションを思考に転換する状況を創り出す。たんに集中しているのではなく、楽しいと考えるということと感覚が、脳中枢と末端神経と血液循環の動きが、身体全体で連動する状態。
☆これは、スポーツでも読書しているときでも授業を受けているときにも起こるが、持続が難しい。learning by makingはこのフロー状態を自ら生み出すトレーニングでもある。
☆思考力セミナーの本位は、もちろん考えるコトだが、ただ論文を書こうでは、なかなか机に向かえない。しかし、このフロー状態をセルフコントロールできるようになると、できる。フロー状態は快感なのだということを体験するからだ。そして考えたり、文章を書いたり、ダンスをしたりすることは、レゴで作品を創り出すのと同じように、元祖learning by makingだったということに、生徒は気づく。だが、あらゆるものは石化するものだ。
☆石化は、本質や魅力を閉じ込める。しかし、新しい仕掛け=教師による創意工夫は、石化された魔法を解く。聖学院の教育は、魔女がかけた受験勉強という呪いから探求の楽しみを解き放つファンタジーでもある。
☆オープンスペースに、理科のポスターセッションの作品が展示してあった。理科といえば実験だが、それにこのようなプレテーションを新しく加える。これによって受験勉強からの知を解き放つ。実績が出るのは、受験勉強以上の学びを体得するからだ。
☆その仕掛けを何よりも有機的につなげているぶどうの樹は図書館にあった。聖学院の司書教諭大川先生は、国語の教員でもある。国語の授業という知的活動を図書館の知の循環にリンクしている。
☆他校にない図書館シラバスまでつくり、図書館と各教科を有機的に結ぶ知的基盤センターを見える化している。
☆戸邉校長は、受験生に、小さな世界から世界の最前列に連れていってあげるよ。聖学院へようこそとエールを贈った。
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