富士見丘 町の中のデザイン アフォーダンスの視点で
☆まず関本氏の設計した「隅切りの家」の設計から建築までのビデオを見るところからはじまった。そのビデオを作成したのは、同学園の教頭大島先生。プログラムの仕掛けは、講演の前から綿密に、2人の対話によって構築されていた。
☆隅切りの家がどういうコンセプトでできたかというより、そのコンセプトをつくる視点が、アフォーダンスという認知心理学の成果を活用すると明らかになる。
☆生徒たちが事前に撮影してきた町の中のデザインを、互いになぜその写真を撮ったのか、なぜそういうオブジェがあるのか語り合った。
☆人間の行動や気持ちが、必ずしも自分の意志で生まれるのではなく、回りの環境、空間、パースペクティブ、色、形などに誘引される場合があることを確認した。
☆建物は、ただ格好よくデザインするのではなく、アフォーダンス的な無意識の条件を考慮してつくることで、住まう人の生き方を快適にもその逆にもする。
☆それは建物のデザインだけではなく、人と人の関係をデザインする場合にも、つまりグローバルな関係をデザインする場合にも、平和をデザインする場合にも、人と道具の関係をデザインする場合にも、人と言語の関係をデザインする場合にも、人と社会をデザインする場合にも、人と自然をデザインする場合にも、あらゆる領域を横断的に「デザインする思考力」として一般化できる。
☆グローバル人材育成時代に重要なのは、国を超えて理解をシェアすることだが、そのためにはこのようような「デザイン思考」を体得しなければなるまい。
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