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タブレットで反転授業浸透へ 武雄市教育員会

☆ツタヤやスタバとコラボする図書館の開設で世をにぎわしている佐賀県武雄市。今度はタブレット反転授業で注目を浴びるか?本日の朝日新聞によると、

佐賀県武雄市教育委員会は小中学生全員に1台ずつ配るタブレット端末で、「反転授業」に取り組む方針を決めた。子どもは授業の動画を入れた端末を持ち帰り、家で宿題として予習。実際の授業ではわからない点を教え合ったり、議論しながら応用問題を解いたりし、学力の定着を目指す。11月に小学校1校で試行し、順次広げる。

☆反転授業は、すでに米国で成果をあげているフリップトクラスの訳。フリップボードのように表と裏をひっくりかえすイメージからきているらしい。

☆これまで学校の授業で教えてきた基礎的な内容を家で学び、家で取り組んでいた応用課題を学校で学ぶようひっくりかえすのだそうだ。

☆iPad4200台を貸与するとあるから、成功すれば、各自治体に広がり、少子化といえども年間300万台は売れる。0.15%ほどの投資でビジネスは大成功。さすがはIT企業である。

端末に入れる授業の動画は、まずは塾や出版社の開発したものを利用。それを参考に学校現場でもつくり、増やしていく。

☆市教委は最終的には教師自らが教科書をわかりやすく説明する動画を撮影して、10分ほどに編集して、子ども一人ひとりの端末に入れ、理解度チェックテストも入れて、自宅学習ができるようにする。

☆ネットにつながっているから、自宅学習を一元管理できる。

☆実際の授業では、たとえば、いきなりテストして、多くの子がつまずいている箇所に焦点をあてて授業したり、そこを生徒たちに教え合わせたり、議論したりとなるようだ。

☆授業後は、復習問題をまた端末に入れて持ち帰らせ、わかっているかどうかチェックするということのようだ。

市教委が狙うのは、一人ひとりの理解度をその都度確認して進むことで、落ちこぼれをつくらないようにすること。もう一つは子どもが話し合い、教え合う対話型の授業でコミュニケーション力を養うことだ。

☆しかし、実際は教師は、今や大量にYouTubeで公開されている学習動画を活用するだろうし、自身の動画も掲載して、他校の先生方とコラボすることになろう。それはそれでよいことだが、市教委の本当のねらいである、教材を自分でつくるという研修を兼ねる目論見はあてがはずれるだろう。

☆しかし、それでよいのである。教材はネットでダウンロードできるようにすればよいわけだ。今やクラウドでそれは簡単にできるし、メールにアドレスを貼り付けて、生徒全員にCCで一斉送信してもよい。

☆もっとも重要なことは、1人ひとりレベルに合わせることができるということ。つまり1人ひとりの最近接発達領域を教師と生徒が共有できるということなのだ。

☆今後の教師は、学習データサイエンティストという役割のシェアが高くなる。最初のころは、教材―テスト―評価―シラバスをリアルに学びつつであるが、慣れてくると、タブレット上で生徒の学びのプロデューサーになれる。

☆しかも、大量の生徒といっぺんに学習することができる。かりに400人いても、大ホールで、5人チームを80組作ればよい。チームリーダーを決めておけば、そのリーダーとコラボするから、先生は2~3人で十分だ。

☆先生の数は少なくて済む。これがよく言われる2025年には、今の仕事の半分以上はなくなり、教師という仕事も役割が変わってしまうという流れだろう。

☆学習データサイエンティストとしての教師の人口は少なくなるから、一人の教師の給料は高くなる。競って優秀な教師が出現することになる。

☆そうはいっても完璧にはことは運ばないから、ICTを併用しつつリアルな個別指導の学習塾も繁栄するだろう。

☆部活はリアルなものが多いから、続けるのであればスポーツクラブやカルチャークラブに所属すればよい。公立学校は労働法上の問題もあり、部活がなくなることは、本音ではスッキリするはずだ。

☆大学は、A層向けの大学とB層向けの大学に明確にわかれ、専門学校はB層向けの大学と統廃合されていくだろう。

☆タブレットで生徒の成績はデータとして一元管理されるから、A層大学向きかB層大学向きか、簡単に選別され、今のような入試は必要なくなるだろう。タブレットを通してクラウド上に、学習ポートフォリオがすべて記録され、人材アナリストによって、データ分析がされ、その結果通りに生徒の進路は決まっていく。

☆まるでSFもどきだが、ICTという物神崇拝は、すでにお祭り騒ぎである。今年の夏の花火大会で、一斉にスマホを通して見ている(写している)姿は、その象徴。

☆モーゼよろしく、十戒が刻まれたタブレットを投げ込むのは誰なのか。歴史はいよいよスリリングになっているじゃないか(汗)。

 

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