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海陽学園のグローバル教育

☆ある学校の文化祭でばったり元有名私立中高の先生で、今は大学などでも教鞭をとっている先生にお会いした。海陽学園でも週数回教えているという。もっとも生徒ばかりか、若い教師にも授業の方法論や世界の読み方を伝授しているという。

☆またその先生の盟友で、私も昔からお世話になっている先生も同学園で週数回教えているという。

☆まったくもって、海陽学園は優れた人材をどのように確保したかはわからないが、地に足の着いたグローバルな教養教育を基盤にし始めた。

☆二人の先生は、昔から教科横断型で体験型の学びを遂行してきた。放課後、生徒とともに散策して帰るが、その際、地政学的な話やそこに住んでいた文学者の思想の話をしながら家路に向かう。

☆その散策の間に、生徒たちはいろいろな疑問を持ち始める。古い寺社が点々と立地をかえているのはなぜか。日本語が通じない韓国料理の存在はなぜか。老舗の団子屋が今も存続しているのはなぜか。

☆なにゆえに大名庭園時代の石が学校の中庭に転がっているのか。なにゆえに橋と谷のつく地名が多いのか。

☆年代順に地図を並べて考えたり、役所に行ってインタビューして来たり・・・。

☆そのリサーチと発想力は、広島修学旅行に行ったときにも発揮される。

☆社会や都市の法則を見出しながら、今度は世界の都市に応用しはじめる。

☆そんな通時‐共時の歴史の座標に空間や文学や科学の発見を織り込んでいく知のインタフェースの伝道者。

☆そういう勉学のベースの上に、東大なんかにごっそりはいる学校で教鞭をとっていた先生方だ。

☆知識なんか関係ないなんどというジャーナリスティックな広告言説は使わない。

☆むしろ知識が知へ変貌していく過程そのものを生徒と楽しんでいるのである。灘の橋本武先生もすごいが、伝説の教師はそういう学校にはたくさんいる。

☆そういうわけで、海陽学園も伝説の教師を集める慧眼を持っているということだろう。それにハウスにも伝説の教師がいると聞き及ぶ。

☆20世紀型教育観を資金力にモノを言わせて抑圧的言説を振り回すオーナーの学校だとはじめは思っていたし、教育において中島校長をリスペクトしつつも、経営においては今もその疑いは晴れないが、少なくとも、学校は教育現場に伝説の教師がいる間は、生徒は幸せである。

☆それに学校経営と学校教育とは大概そういう傾向にある。経営も教育も21世紀型という学校はまだまだ少ない。もちろん、両者が21世紀型にならなければ、そのような学校の経営はいずれ苦しくなる。

☆しかし、今はその過渡期である。生徒は時代を選べない。過渡期である以上その時代に最適な教育を行っているところを選ぶのが合理的である。

☆そういう意味で、海陽学園は、現時点では比較優位な学校だろう。

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