戸板 塾対象説明会 改革に手ごたえ(3) 進化する入試問題
☆この時代の要請に従って、「知好楽」は現代化されるというより、むしろもっと引き立つのだろうなあと思いつつ聞いていたが、ともあれ、この21世紀型教育の変化を受け止めて、授業が変わり、新コースが誕生するわけだ。
☆そしてバックキャスティングの手法だから、高校がそのように変われば、そこにつながるように中学のカリキュラムイノベーションも同時に起こるという計画になっていく。
☆進路指導部長の原田先生が、そこから教務のカリキュラムの話を受け継いだ。
☆つまり、各教科に新しい改革ビジョンを分有させていく段取りの話。そして、入試問題は、その学校のカリキュラムの顔であるから、当然カリキュラムイノベーションが起これば、それが入試問題にも影響するというわけだ。
☆それゆえ、入試問題にも「思考力問題」を作成するということになったそうだ。
☆かくして「思考力問題」を含む入試問題の構成から、入試問題が進化していることが了解でき、今度は反転バックキャスティングが起こる。どういうことかというと、入試問題から中高6ヶ年や高校3ヶ年の教育が見通せるのである。入試問題が学校の顔というのはそういうこと。
☆それにしても原田先生の入試問題の進化がデーターイメージで表現さたのは画期的だ。
☆上記のように、今井先生の教育の改革の内容と原田先生の入試問題の進化の話は、ぴたっと重なり合うからだ。プレゼンの一貫性(コヒーレンス)は、学内の対話が充実していることを示唆しているとデビッド・ボーム(物理学者) なら言うだろう。
☆それに、この重ね合わせは、IBのディプロマだとかIBのTOKだとかいう話やスーパーグローバルハイスクールだとかいう話と通じる。というのもこれらは、基本ブルームのタキソノミーを思考の次元モデルに準拠しているからだ。
☆これに現行学習指導要領を照合すると、「知識→理解→応用→分析」の次元までしか育成してこなかったということ。実は文科省がこのことを認識し、次回学習指導要領ではタキソノミーを持ち出し、「メタ認知」「自己決定システム」である「統合→評価」まで射程に入れるという結論に達した。
☆つまり、上記のような話になるのだが、これは今回の今井・原田モデルとしてのカリキュラムイノベーション&入試問題の進化の話に重なる。
☆戸板の教育が、次代の日本の教育のモデルであることはどうやら間違いない。
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