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リンデンホールスクール中高学部 破格のIB校

☆今年10月4日、リンデンホールスクール中高学部はIB校として正式認可された。1条校としては国内6校目である。

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☆同校がIB校として特に期待が持てるのは、日本語IB200校構想のリーダー、つまり日本におけるIBの牽引者である大迫弘和先生が、今年の4月に校長に就任されているからである。

☆大迫先生は、千里国際学園や同志社国際学院などで校長に就任しながら、IBコーディネートもしてきた。現在はIB校であるリンデンホールスクール中高学部の校長を務めつつ、広島女学院で国際バカロレア調査研究室室長にも就任している。

☆まさにIBのスーパーリーダー。そしてIBのことを知り尽くしているからこそ、「インターナショナルスクール革命」を起こそうと叡智を日本の教育に注がれている。このへんのビジョンは、間口が広く奥行きが深いので、ぜひ大迫先生の著書をお読みいただきたい。

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☆1条校のIB校として、IBの制度のみならず教育の内容まで知り尽くしている大迫校長の日本の教育における影響は、21世紀型教育のロールモデルとしてわかりやすく表現できるということである。すでにデモンストレーションの動画をみてもそれはすぐに了解できる。

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☆国語を除くすべての教科が英語で対話型授業になっているだとか英語でディベートだとか言われても、その全貌が見えないと、なかなか21世紀型教育にシフトするという大きな動きはでてこないものだが、丸ごとすべてがそのような授業である。論より証拠、一目瞭然ということになるだろう。

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☆授業だけではなく、ゴージャスなカフェテリアで、ネイティブスピーカーの先生方とパワーランチ。中高段階で、すでに国際教養大学レベルの環境である。

☆それに寮もあるわけだが、ICT環境も揃っている。無線ランでWebにつながるのだ。従来の寮だと、Webは制約されているものだが、完全に21世紀型スキルの環境だということ。

☆英語にICTに対話に探究にという「21世紀型スキル」と「IBのディプロマ」、そして「日本文化」との遭遇。

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☆もちろん、たんに日本文化の作法を伝えるわけではない。マズローの5段階欲求説はさらに続きがある。そこには禅の境地があると言われてもいる。ジョブスも最終的にはそこに遭遇する。

☆ハーバード大学のハワード教授の多重知能も、最終的には実存的知性を持ち出すが、そこはどうもキリスト教的な雰囲気のものではなさそうである。

☆禅を庶民にわかりやすく説明する図柄に十牛図というのがある。キリスト教でもキリストの道行が絵画になったり彫刻で表現されるが、それに似ている。

☆しかし、禅の最終境地は自然や無ではない。その段階はまだ10番目の前段階に描かれている図である。ハイデガーは、その途中の段階ですでに感嘆してしまったというから、欧米文化と大きな違いがあるのかもしれない。岡倉天心は「茶の本」でその境地を探求している。フランク・ロイド・ライトがその本の影響を受けているとも聞き及ぶ。

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☆その10番目の境地が何であるか、世俗の垢にまみれた私には知る由もないが、大迫先生にお会いしたときに、先生の眼差しは「インターナショナルスクール革命」を、そのパースペクティブに位置づけて眺望しているのではないかと感じ入った。

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※リンデンスクールの写真は、同校サイトから。

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