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近未来の学びとICT 思考ブラックボックスから思考アプリへ

広尾学園にGoogle会長 Eric Schmidt氏がやってきて、日本のコンピューターサイエンス教育を支援するプロジェクト「コンピュータに親しもう」を開始した。

☆ICTは、学びの過程の道具として、編集やプレゼンの支援ツールとして活用されてきた。しかし、今後はプログラミング教育に突入すると。しかし、現状必要なツールのソフトウェアやアプリケーションをつくるという感覚。つまり、学びの過程の道具として、編集・プレゼンツールの活用という位置づけに、道具の制作ツールとして配置されるという感じ。技術的な問題があるから、もちろんできるところからで構わないわけだが。

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☆しかし、一方でfacebookで知り合った(実際にはお会いしたことのない先生もいらっしゃる)学校の先生方や大学の先生方も、プログラミング教育の位置づけを模索している。必ずしもグーグルだけの話ではない。アップルの話もある。おそらくマイクロソフトやインテル、シスコなどとの話もあるだろう。

☆だから、いったん学校事情やIT産業事情をカッコにいれて、21世紀型学習に関してICT教育をどう位置付けるかを絵(上記)にしてみることにした。facebookのコメントにはこう書きこんだ。

刺激を受けてごちゃごちゃマップを描いてみました。「思考アプリ=Konwing App」の位置づけを、つまりプログラミングの位置づけを「学び」と重ね合わせる感じにするといいかなあと。

今までICTは編集やプレゼンの道具として、「学び」の過程で活用される装置=ツールとして使われてきましたが、AI一歩手前ぐらいの感覚でいってはどうかなと。思考の補助輪から思考そのものへ。

クラウドも含めた記憶装置がいまでは記憶そのものであるのと同じように、思考装置をプログラミングする。生徒1人ひとりの発達段階に応じた思考装置ができるので、その装置をいっしょに進化させることによって、生徒の弱みを強みにシフトできるかなと。

学校&教育の壁に打ちひしがれていたところだったので、突破口を見つけることができるチャンスをいただき、ありがとうございました。

☆PILだとかPBL、タキソノミーというキーワードを使ってごちゃごちゃ考えてきたけれど、どうもしっくりこない、どこかにミッシングリンクがと思っていた。

☆GIL=グローバル教育×ICT教育×リベラルアーツと謳ってきたものの、ICT教育がどうも3本の柱のひとつではなく、ほかの2つの柱のためのツールという位置づけにしかならない。何かが足りないと思っていた。

☆しかも、そんなときに20世紀型思考の枠組みから抜け出られないミーティングが多く、果たして21世紀型思考にシフトできるのか鬱々としていた。

☆そんなとき、facebook内でイノベーティブな先生方に刺激を受けた。それで上記のような絵が出てきた。

☆Knowingという考え方はIBのディプロマから影響を受けた。小学生であれ大人であれ、Knowingという活動をする。ただ、発達段階の違いはある。しかも、違いがそのままで、子どもが大人になる場合も多い。

☆ここに知識基盤社会では、いや古代からずっとだったのだが、格差が生まれる原因が横たわっている。特に今は、知識の処理能力・生産能力で経済社会で成功するしない、勝ち組負け組が決まってしまう。

☆それをどう解決するか。高い教育水準を平等に提供しなくてはならない。しかし、伸びる子とそうでない子は、生まれてしまう。

☆なぜか。「情報→思考ブラックボックス→プロダクト」の過程で、今までは、情報のインプットの仕方や量だとか質だとか試行錯誤されてきた。プロダクトの量や質をチェックされてきた。

☆しかし、思考の方法はブラックボックスのままだった。ICTも「情報」と「プロダクト」の部分で脱技能としての補助輪の役割を果たしてきたが、思考ブラックボックスの脱技能の役割までは果たしてこなかった。

☆そこで、「思考ブラックボックス」を「思考アプリ」にシフトする必要があるのではと。

☆生徒1人ひとりによって、思考の方法はレベルも質も違う。思考アプリを創ってもらえるようになれば、生徒の脳の進化の段階を思考アプリに投射することになるから、いっしょにその思考アプリを改善していくことで、今度は逆に、その生徒の思考の発達を促進することができるようになるだろう。

☆その生徒の思考の方法のデモンストレーションを行うことに等しいかもしれない。ともあれ、やがてはAI一歩手前にまで発達するだろう。

☆もちろん、そんなアプリはまだない。だから、いったん学校事情やIT産業事情をカッコにいれたのだ。事情を考慮すると、「できない理由=権威」が鎌首をもたげてくるのだ。なんど撃退しても、にょきにょきでてくる。

☆すでに、世の中にはマインドマップやマンダーラなどの図を作成するアプリが制作されている。初期段階ではあるが、紙に書くよりも、優先順位に従って並べ替えたり、削除や挿入したり、カテゴライズしたりするのが、得意なはず。その操作をしているうちに、新しい発想が生まれてくる。

☆ただし、鳥瞰するには紙に書きだすほうが、今のところ有効性が高い。ミニプロジェクターが大量に生産されればそれは解決するかもしれない。

☆ともかく、そんなところから、つまりタキソノミーのレベルに合わせながら一歩一歩思考アプリの開発を進めていけばよい。それには小学1年生から積み上げていくのが、発達段階に合わせられるからちょうどよいのではないか。

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