東工大 カリキュラムイノベーション! 中高への影響
☆日本経済新聞 2013/10/7 14:00 によると、
東京工業大は入学から通常6年かかる修士号の取得を最短4年で可能にする新たな制度を、2018年度に全学で導入することを決めた。大学と大学院の全ての授業を難易度に応じて番号付けし、学年ではなく達成度で学生を評価する仕組みに変更。意欲と能力がある学生は学部と修士課程を各1年短縮できる。文部科学省によると、こうした制度の導入は全国の大学で初めて。
☆欧米の例も参照にしているから、むしろ世界標準に合わせて優れた科学者輩出準備のカリキュラムイノベーションを行ったということだろう。
(※A1A2B1B2C1C2は、CEFRのレベル。言語のレベルであるが、欧米の言語観は言語=思考であるから、こんな感じで表現できるだろう。日本の中高ではC1C2は無理だと思われているが、今騒がれているIBなどはすでにこの高次思考のレベル。)
☆2018年の大学入試改革を見据えて、中高のカリキュラムイノベーションも始まっている。おそらく現状では中高生の3%くらいしか高次思考カリキュラムの恩恵に浴せないという課題があるが、日本語IB校200校とかスーパーグローバルハイスクール100校(公立中高一貫校のバージョンアップというのが本音か)とかいう構想がすでに動いているのである。
☆それに対応すべくスーパーグローバル大学構想も動いている。すべては現政権の成長戦略の一環としての「グローバル人材育成」時代に突入している流れだと思うが、2020年東京オリンピックに向けて、当面すべてが計ったように合流するだろう。
☆東工大のカリキュラムイノベーションはこの時代の流れを読み解いたのだろう。さすがはリベラルアーツに基づいた科学大学である。
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